346:LX[saga sage]
2011/10/23(日) 19:57:12.47 ID:14UMczit0
その子のお母さんは激怒していて、ぼくらは玄関にも入れなかった。
そしてぼくらに「学園都市に行け」とののしった。
その後にも、学校とPTAにねじ込んだらしい。
そう、モンスターペアレントだったのだ。
学校もPTAも、あの時一緒にいたサトシュンやメチャ、親衛隊女子(笑)、そして難癖をつけた他の2人の話からも、
きっかけを作ったのは6年生側ということがわかっていたのだが、なんせモンスター相手には論理的な話が通用しない。
最終的に、ぼくが「言われた通り」学園都市に転校する、ということでモンスターは漸く矛を収めた、らしい。
まぁ、ぶっちゃけ、AIMジャマーをぶっ壊す能力の発現があったことで、ぼくの学園都市行きは動かなかったわけなんだけれどね。
女の子は泣いていた子が多かった。
男子は……女の子のアイドルがいなくなる、というので喜んでいたのが多い、とメチャから言われた。
まぁそうかもしれない。ぼくとしては面白くなかったけれど。
親衛隊の締め付けは今日はなかったのか、沢山の子から沢山のプレゼントをもらった。
ご丁寧に女傑三人衆は紙袋を用意してきていて、かいがいしくそれらを詰め込んでくれた。
そういうところは、ああ、こいつらも女の子だったんだなと(イテテテテテ痛い)
男子からはずっと白い目で見られていたけれど。
家に帰ると、美鈴おばちゃんと旅掛おじちゃんがプレゼントの山に驚いていた。
夕方、ぼくはサトシュンの家に行った。
彼のうちで御馳走してくれるからだと。
行って驚いた。
ミサちゃんがおめかししていたからだ。
もちろん化粧している訳じゃないけれど、見たこともない綺麗な服を着て、髪も整えていて。
最初、誰かと思った。
そう言ったらひっぱたかれて拗ねられた。
「いや、オレも見間違えた」とサトシュンが言い、「バカにい!!」とミサちゃんにしっかり怒鳴られていた。
それで安心した。ああ、ミサちゃんなんだなって。
お母さんは苦笑していた。
お父さんはまだお仕事なので帰ってきていないそうだ。
きっとお父さんもミサちゃんをみたらびっくりするだろう。
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