347:LX[saga sage]
2011/10/23(日) 20:03:47.99 ID:14UMczit0
「わたし、中学生になったら学園都市に行く」
ミサちゃんは、果たせるかな今日も断固として自説を曲げなかった。
「あのさ、学園都市に行くにはなんか超能力が無いとダメなんだぞ?
カズはさ、あの超電磁砲<レールガン>のひとの甥っ子なんだから、俺らとは違うんだよ」
サトシュンは、言い張る妹とやっぱり今日も口げんかを始めた。
「あたしにだって、あるもん!」
「ウソつけ、お前にそんな能力あるわけねーだろ」
「あるの!」
「じゃ見せてみろ」
「今はないの!」
「ほらみろ」
同じところでミサちゃんが詰まるのも一緒。ここ最近のおきまりのコースだ。
おばさんが困った顔で二人を見て、ぼくの顔を見てきた。
(すみません)
なんでぼくが謝るのか、よくわからないけれど、なんかそう言った方が良い気がした。
「あんまりいじめるなよ」
おばさんにまで頼まれちゃ、仕方ない。ぼくは仲裁に入った。
「何言ってんだ、もともとお前のせいなんだからな、責任取れよ?」
サトシュンの矛先がぼくに向いた。新しいパターンだな、これ。
「どう取るんだよ」
「むぅ、そうだな……」
サトシュンが詰まる。なんだよ、お前、考えてないのかよ……?
「コイツがホントにそっち行ったときは出来れば面倒見てくれ。まぁ基本的に寮生活らしいけどさ」
「一人で大丈夫だもん」
ミサちゃんがフンとそっぽを向く。
えええええええ?
冗談じゃなかったのか?
お、お前、ホントに本気でミサちゃん、学園都市に行かせちゃうのか?
いいのか、そんな簡単に決めちゃって? おじさんは? おばさんは? 本気ですか、いいんですか?
ぼくは反射的におばさんを見る。困ったような顔してるよ……普通はそうだよ、ねぇ?
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