415:LX[saga sage]
2011/12/11(日) 19:29:42.93 ID:4RwNR2iJ0
(はは、美琴も、こういうところは可愛いよなぁ)
ほんわかとした気持ちで美琴を見つめる当麻。
「落ち着いたか?」
「……うん。ごめんね」
ようやく落ち着いた美琴が顔を当麻に向けた瞬間、当麻の顔が奇妙にゆがんだ。
「あ……お、おまえ……ぷ」
「え? なに、ヘン、あたし?」
「いや、ちょっとその、鏡見て来いよ、な?」
「えーっ!!!!!!????? や、やだぁ、み、見るなーっ!!!!!!」
バタバタと洗面所に走り込む美琴。
次の瞬間、悲鳴が上がる。
「うっそー! 何よこれ〜 信じられなーい!!!」
アイラインがにじんで垂れ、そこをティッシュで擦ったことからとんでもない事態が花の顔(かんばせ)に起きていたのだった。
「あはは、美琴せんせー? ゆっくり作り直せよな、待ってるからさ」
「う、うるさい!!!!! ばかっ!!」
美琴との他愛もないやりとりをしながら当麻は考えていた。
(ああは言ったものの、オヤジさんと会って、おれ、ちゃんと挨拶できるだろうか?)
(いやいや、びびるな、上条当麻。おれは美琴の彼氏なんだから、あいつに恥をかかせるわけにはいかない。しっかりしろ!)
(でもなぁ、『お前のような不幸づくしの男なぞ娘に近づくな!』とか言われたら、どうしようか……)
(上条さんは幸運をはねつけてしまうひとですからねー。はぁ……いや、きっとあいつのオヤジさんはすげー人だったりしてな。
あいつみたいな良い女の子とお付き合いしてるだなんて、そんな幸運が舞い込むなんてマジで上条さんにはあり得ないことですよ)
一人で考えているうちに、再び彼はどんどんマイナス思考に走って行く。
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