470:LX[saga sage]
2012/01/15(日) 20:42:59.72 ID:ki9z4SET0
「……ごめん、黒子。バカにするつもりじゃなかったんだけど。怒ったんならごめんね」
ちょっとまずかったかな、と思った美琴は今度は一転して黒子をなだめにかかる。
「いいんですの」
うずくまったまま黒子が答える。彼女の声は涙声になっていた。
「ちょっと、そんなに泣かないでよ、謝るから、ね?」
「お、お姉様にそんな女、はしたない女だと思われてしまったなんて、もう、黒子は生きて行けませんの……」
さめざめと黒子は泣き伏したまま。
あらららら、と言う顔で、漣はチラチラとミラーで後のやりとりを見ている。
「黒子、子供みたいに拗ねてんじゃないわよ。悪いと思ってるから私も謝ってるじゃないのよ」
美琴もすこしむっとした声色になる。
が、黒子はひくひくとすすり泣くだけ。
暫く沈黙が続く……が、ついに根負けした美琴は
「わかった、わかったから。今度の週末、黒子につきあってあげるから、機嫌直してよ、ね?」
しょうがないな、という顔で美琴は黒子をなだめた……が。
「本当ですの!? さすがお姉様ですの! では、早速この後に予約を入れなければ!!」
バッと跳ね起きた黒子は、(勝った!)とばかりモバイルパッドを取りだし、ピコピコと予約を入れ始める。
「ちょ……ちょっとアンタ! 黒子!!」
「アハハハ、御坂さん、黒ちゃんの勝ちですね! いやー、さすがだ。アハハハハ」
あっけにとられる美琴をよそに、漣がこりゃおかしいとばかりにステアリングを叩いて笑う。
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