過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
1- 20
56:LX[saga sage]
2011/07/23(土) 20:22:11.30 ID:GbkWnME40

翌日。



「あらあら、当麻さんも美琴さんも、来るなら連絡ぐらい入れてくれると助かるのだけれど?」

上条詩菜が、息子夫婦に向かって困ったような口ぶりで、しかし嬉しそうな顔で軽いお小言を言う。



心なしか寂しそうな顔の一麻と美鈴を残し、御坂家を辞した二人が次に訪れたのはここ、上条家。

上条当麻・美琴の一人娘である麻琴は、ここ上条刀夜・詩菜夫妻、すなわち上条当麻の実家に預けられているのだった。



「ゴメン、母さん。ちょっと急ぎで出てきちゃったから、連絡できなかった」

「申し訳ございません、お義母さま。麻琴の面倒を見て頂いていつも本当に済みません」

二人が深々と頭を下げる。



「あらあら、こちらこそどう致しまして。うふふ、麻琴ちゃん、どんどん可愛くなってるわよ〜? 

 ……当麻さん、まさかあなた、あの子を取り戻しに来たんじゃないでしょうね? そんな恐ろしいことは……」

「母さん、考えすぎだよ。そんな訳無いって。……で、麻琴は?」

「佐天さんのところよ。昨日、佐天さんは出張から戻られたのね。だから、今日はお返しであの子はあっちにお呼ばれ。

 ……。

 ……そう言えば、わたしは呼んでくれないのかしら。

 ……私だって、あんなに利子ちゃんを可愛がってあげてるのに……

 ……いいえ、そんなはずはないわ」



どす黒いオーラが詩菜の周りに漂い始めたのを見た当麻・美琴夫妻は「「はー……」」と揃ってため息をつくが、自分の世界に

入っている詩菜にはもはや聞こえていない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1293.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice