73:LX[saga sage]
2011/07/30(土) 20:34:32.76 ID:U6IBJhJL0
「わっ!」
いきなりロボット?がぼくの脇を走り抜けた。
科学展やTV等でロボットを見たことはあるけれど、こんな直ぐ側をロボットが走り抜けるのは初めてだ。
「ああ、一麻? そいつはな、向こうが避けるからお前は避けちゃダメだ。……そうだな、慣れるまでは立ち止まる方が安全だな」
お父さんが笑いながらぼくに注意した。
学園都市のエントランスはすごく簡単に通過できた。
昔、ぼくがうろうろしていたところはここだったっけ?
記憶とは全然違う。こんなに広くなかったと思う。
「どうした? ……そう言えば、お前、昔お母さんに会いたくて、学園都市入り口まで一人で来たことあったんだよな?
あの時、お前が保護された入り口はここだよ。ああ、去年大改造されたけどな」
……そうか、道理で記憶と違うわけだ。
ぼくは安心した。
「まぁ、あの時はな、オレもすごく怒ったけどな。まぁ小学2年生でよくあそこまで来たもんだ」
「そんなの、ぼくだってネットで調べれば行き方だってわかるし、駅だって案内板見ればちゃんと正しく歩けるし。
お金さえ持っていれば大丈夫だよ?」
ぼくは、もうそこまで子供じゃない。
……いや、あの時は間違いなく子供だったけれど。
もうぼくは5年生なんだし、来年は6年生なんだよ? お父さん。
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