84:LX[saga sage]
2011/07/31(日) 20:14:25.50 ID:NaSgzSeX0
廊下に引きずり出した木山教授に、上条当麻が赤い顔でくってかかる。
「き、木山先生、子供の前で何してるんですか! 全くもう……」
「いや、別に? こんなおばあちゃんのを見ても何も……それとも君は熟女が好みなのか?」
「病院で何を言ってるんですかっ? そう言う問題ではありません!! いいから早く白衣を着て下さいっ!!」
「言下に否定されるのは哀しいものがあるな……いや、そう言われてもだな、このままではちょっとな」
「給湯室かどこかにタオルがあると思いますから、取ってきますか?」
「……いや、トイレでざっと洗ってドライヤーで乾かせば何とかなるだろう……どうだ、君も来るかね?」
「女子トイレなんか行けませんって。勘弁して下さい!」
「……いや、そういえば、昔もこんな事があったような記憶があるな……?
「昔も脱いでたんですか?」
「失礼な事を言う人だな、君も……
うん、間違いない。きみの奥さんがまだ中学生だったときに、彼女にスカートを洗ってもらった事がある」
「よく覚えてますね、まさかその時もあいつの前で脱いだんじゃないでしょうねっ?」
「きみ、そうわたしに脱ぐ話ばかりしないでもらえるかな? まるでわたしが『脱ぎ女』みたいに聞こえてしまう。
それにすまないが、もう少し小さい声でしゃべってもらえないだろうか? 周りに迷惑なようだが?」
ふと、当麻が周りを見ると、数人の看護士と患者が彼ら二人を遠巻きにして見ていたのだった。
「す、すいませ〜ん!! 先生、ちょっとこっちへ!」
「病院の廊下を走ってはだめだぞ! こら、ま、待ちたまえって!」
当麻は木山教授をひっぱって、そこから脱出した。
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