過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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165: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:09:29.58 ID:ij7QMR9IO

───暖かい。
───体がふわふわする。
───どこだここは?
───心が安らぐ。
以下略



166: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:10:11.72 ID:ij7QMR9IO
ドイル「俺は確か……魔女と戦っていて……」

そして、奇襲を喰らって……大けがを負って……

マミ「そして、死にそうになっていたところを私が助けたのよ」
以下略



167: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:10:45.06 ID:ij7QMR9IO

ドイル「俺は……どのくらい眠っていたんだ?」

まどか「えっと……だいたい半日ぐらいかな」

以下略



168: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:11:22.85 ID:ij7QMR9IO
ドイル「そういえば……キュゥべえは?」

まどか「キュゥべえもどこかに行っちゃった……私が魔法少女になるのを渋ったからかなあ」

申し訳なさそうに、まどかは眼を伏せた。
以下略



169: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:11:58.21 ID:ij7QMR9IO
まどか「で……でも」

うろたえるまどかを手振りで制して、マミの方に向き直る。

ドイル「今日は本当にありがとう。あんたは俺の恩人だよ」
以下略



170: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:12:32.36 ID:ij7QMR9IO
マミ「鹿目さん?」

まどか「だってそのほうが絶対いいですよ!ドイルちゃんはまだ新人だし」

───なによりマミさんにパートナーが出来る。もう、ひとりで戦わなくてもいい。
以下略



171: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:13:25.72 ID:ij7QMR9IO
マミ「そうね、幸か不幸か見滝原は魔女がよく出没する地帯だし、グリーフシードが不足(た)りなくなるなんてことは無いわ」

そしてドイルの方に向き、

マミ「もし良かったら私とコンビを組まない?……いえ、組んでくれないかしら?」
以下略



172: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:15:04.53 ID:ij7QMR9IO
まどか「そんな……」

マミ「……人ぞれぞれですものね。ひとりぼっちが寂しいと思う人もいれば、ひとりが良いって人もいる」

ドイル「……スマナイ」
以下略



173: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:16:14.46 ID:ij7QMR9IO

帰り道、ドイルはひと気のない公園を歩いていた。
整然と植えられた緑が、大気を染め上げている。
移り香と、夜気を含んだ風を愉しんでいると、白い獣に声をかけられた。

以下略



174: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:16:47.18 ID:ij7QMR9IO
ドイル「負けた……?いつ?」

QB「いつって……君は今日、病院で魔女に負けたじゃないか!……もしかして、記憶障害になったのかい」

いぶかしげにキュゥべえは尋ねる。
以下略



175: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:17:34.73 ID:ij7QMR9IO
そう、ドイルにとって敗北とは認めるものではなく、たどり着くものなのだ。
闘争の末に迫り来る死、それこそがドイルが求める敗北であり、ゆえにいま健在しているドイルは負けていないのだ。
それを屁理屈と言う者もいるであろうが、別にドイルは反論する気もない。
それはそれで真実であるからだ。勝敗の基準とは各々により異なるものである。

以下略



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