過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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171: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:13:25.72 ID:ij7QMR9IO
マミ「そうね、幸か不幸か見滝原は魔女がよく出没する地帯だし、グリーフシードが不足(た)りなくなるなんてことは無いわ」

そしてドイルの方に向き、

マミ「もし良かったら私とコンビを組まない?……いえ、組んでくれないかしら?」
以下略



172: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:15:04.53 ID:ij7QMR9IO
まどか「そんな……」

マミ「……人ぞれぞれですものね。ひとりぼっちが寂しいと思う人もいれば、ひとりが良いって人もいる」

ドイル「……スマナイ」
以下略



173: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:16:14.46 ID:ij7QMR9IO

帰り道、ドイルはひと気のない公園を歩いていた。
整然と植えられた緑が、大気を染め上げている。
移り香と、夜気を含んだ風を愉しんでいると、白い獣に声をかけられた。

以下略



174: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:16:47.18 ID:ij7QMR9IO
ドイル「負けた……?いつ?」

QB「いつって……君は今日、病院で魔女に負けたじゃないか!……もしかして、記憶障害になったのかい」

いぶかしげにキュゥべえは尋ねる。
以下略



175: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:17:34.73 ID:ij7QMR9IO
そう、ドイルにとって敗北とは認めるものではなく、たどり着くものなのだ。
闘争の末に迫り来る死、それこそがドイルが求める敗北であり、ゆえにいま健在しているドイルは負けていないのだ。
それを屁理屈と言う者もいるであろうが、別にドイルは反論する気もない。
それはそれで真実であるからだ。勝敗の基準とは各々により異なるものである。

以下略



176: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:17:59.49 ID:ij7QMR9IO
ドイル「人間みんな、サディストでマゾヒストさ」

そう締めて、ドイルは後ろに振り返る。

ドイル「そら、そこにもサディストでマゾヒストがいるぜ」
以下略



177: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:18:50.45 ID:ij7QMR9IO

QB「杏子!」

ドイル「リベンジマッチかい?」

以下略



178: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:19:25.69 ID:ij7QMR9IO
どさりと、倒れる杏子を見下し、暗器を体内にしまう。
ぬらりと、真っ赤な体液が、杏子の頭部から這い出でた。

ドイル「……目を合わせた瞬間からファイトは開始(はじ)まっているんだよ」

以下略



179: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:19:59.59 ID:ij7QMR9IO

小鳥がさえずる声でドイルは目を覚ます。
周りを見回すと、飾られた十字架が朝日に照らされていた。
廃屋である。どうやら、もとは教会であったらしい。
ドイルは長いすに寝かされていた。
以下略



180: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:20:45.38 ID:ij7QMR9IO
その言葉に反応して、ドイルは静かに構えをとる。

杏子「だから待てッつってんだろ。まずは腹ごしらえだ」

そういって杏子はドイルにコンビニ袋を投げてよこした。
以下略



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