過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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181: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:21:22.01 ID:ij7QMR9IO
ドイルを睨みつけた後、芝居がかった仕草で言葉を紡いだ。

杏子「ったく、敵からの施しは受けられないってわけかい?」

生意気に白い八重歯をのぞかせる。
以下略



182: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:21:55.83 ID:ij7QMR9IO
その言葉を合図に、ドイルは杏子に飛びかかる。
左拳を顎にぶち込み、返しの右拳をボディに叩き込もうとした寸前、

───杏子が消滅(き)えた。まるで煙のように。

以下略



183: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:22:30.75 ID:ij7QMR9IO

夜の帳が降りた頃、冷たい空気の中ドイルは目覚めた。
室内といえど廃屋である。あちこちに空いた穴から、すきま風が吹き付ける。

杏子「よう、目覚めたな」
以下略



184: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:23:49.33 ID:ij7QMR9IO
じりじりと間合いを取り合ううちに、行くしかないのだ、とドイルは考えた。
杏子が魔法を使おうと使うまいと、攻めなければ勝機は見えない。
よしんば防禦に徹してカウンターをとるにしても、あの魔法の前では無力に等しい。

ドイル「シャァッッ!!」
以下略



185: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:24:15.86 ID:ij7QMR9IO
ドイル「ぐおッッ!!」

衝撃を受けながらもすぐに体勢を立て直そうとする。
だが、すでに杏子は距離を詰め、鎖を外し、槍を構えていた。

以下略



186: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:24:53.05 ID:ij7QMR9IO

翌朝、ステンドグラスに色づいた光の中、ドイルは目覚めた。
佐倉杏子は相変わらず隣の椅子で寝ころんでいた。
いや、眠っているのだろう、いびきすらたてている。

以下略



187: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:25:27.77 ID:ij7QMR9IO
ドイルは無言でその質問を否定する。
ゆらりと、筋肉を弛緩させ、両手を下げて“構え”をとる。
───合図という合図もなく、ドイルは唐突に加速した。

ドイル「キャオラッッ!!」
以下略



188: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:26:00.85 ID:ij7QMR9IO
杏子「いい加減に、敗北(ま)けを認めろよ。……死ぬまでやるつもりかい」

ニヤリ、と笑いドイルは肯定した。
死ぬまで闘争(たたか)い続けることを。

以下略



189: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:26:44.87 ID:ij7QMR9IO

月明かりが十字架を照らす頃、ドイルは目覚める。
隣の長いすには、少女の姿はなく、代わりに白い獣が居座っていた。

QB「やあお目覚めかい」
以下略



190: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:28:06.94 ID:ij7QMR9IO

太陽も昇りきった昼時、佐倉杏子はゲームセンターで暇を潰していた。
最近はDDR、いわゆる音ゲーにハマっている。
タイミングよく、軽快なステップを踏みスコアを伸ばしていると、“人の気配”を感じた。
特別何かをしてくるというわけでもなさそうなので、そのままゲームに没頭する。
以下略



191: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/08/06(土) 05:28:54.04 ID:ij7QMR9IO
杏子「〜〜ッッ」

ドイルの奇行に固まる杏子。
咄嗟のことに言葉も出なかった。

以下略



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