過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]
2011/07/11(月) 12:23:16.45 ID:pwMXCci00
 空に浮かんだ、淡く光る無数の粒。それは――どんどんと大きくなっていき――ほむらの体など押し潰してしまうほど――まさしくそれは、
美国織莉子が先刻学校の上空に浮かべ、一斉に浮かべた物と同じ球体だった。それは、雨のように、無数に、とめどなく、マミとほむらに降り注ぐ。

マミ「避けきれないわよこんなの!」

ほむら「迎撃するしかないわ!」

ほむら(くっ・・・あの不細工な人形が本体じゃない・・・それじゃぁ、本体は一体何処に・・・)

 銃弾は、あっけなく球体に呑み込まれる。迫撃砲、ランチャーであれば破砕することが出来るが、発射までのタイムラグが、球体の雨に追いつかない。また、球体は地面をバウンドし、破壊するまで存在し続ける。放置は出来ない。

ほむら(あの猫が魔女本体ではなく使い魔だとしたら・・・それじゃぁ、本体はまさか・・・)

 この滔々と降り注がれる光球は、深い悲しみが漏らした涙で、美国織莉子の存在は、あの、空?

ほむら「・・・試してみるしか!」

 ほむらは時間を停止させると、球体から球体へと跳び移り、空へと昇っていく。ほむらの体が通れないほど密集した、高度で、その隙間に時限爆弾を放り、着地すると、時間を解いた。上空で響く爆発音――そしてその衝撃によって加速した球体の数々が、他の球体に衝突し、その衝突を受けた球体も別の球体に衝突し、動きはより加速し、軌道は複雑なものへと変わる。

マミ「ちょっ、こんなの――ティロ・フィナーレ!!」

 マミは巨大な大砲を出現させ、砲撃を放ち、光球を焼き払う。――後方からの衝撃――前方の、地に落ち、跳ねる寸前の光球へのマミは飛ばされる――。

ほむら「マミ!」

 ほむらはマミを抱えて、地面に降りた。

ほむら「大丈夫!?」

マミ「えぇ・・・今、治癒魔法を使うから・・・」

マミ「全てが静止している・・・これが、貴方の力ね・・・」

ほむら「えぇ」

マミ「なるほどね・・・突然の消失の仕掛けはこれだったわけ」

ほむら「でも今は」

マミ「解かっている。感嘆なんてしている場合じゃない・・・これをどうにかしないと」

ほむら「魔女の正体が解かった?」

マミ「・・・空、ではないかしら」

ほむら「やっぱり貴方も・・・でも、無理よ。・・・貴方の砲撃も私の爆弾も、全部無為にされたわ」

マミ「それじゃぁ一体・・・」

ほむら「・・・敵が攻撃に飽きるまで、戦い続けるしか、ないのでしょうね」


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