過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2011/10/06(木) 01:11:46.30 ID:asfaugnc0
まどか「お前は間違っていない」

マミ「・・・」

まどか「それでこそわたしたち魔法少女だ」

マミ「・・・」

 マミはもう一度嘆息し、向かいに座るまどかとほむらにじとっとした視線を送った。

マミ「・・・いつから居たの?」

ほむら「最初からよ。争いがあれば止めるつもりだったけれど・・・今日の所は特別何も起こらなくて良かったわ」

マミ「・・・はぁ。元はと言えば貴女の愚かな振舞い・・・いえ、それはわたしも同じか・・・」

ほむら「とにかく、事態が困窮したのだということは理解した・・・だけど現状、サキとそれからもう一人の魔法少女が杏子の存在に気付いているとは思えない・・・でも、いざ美国織莉子、呉キリカの時のように争いになれば、仕方ないわよ」

マミ「戦えるの?」

ほむら「当然よ」

 自身満々に返事をしたほむら・・・しかしマミが嘆息したのを見て、怪訝に思った。

マミ「貴女じゃないわよ・・・鹿目さん、貴女」

まどか「当然だ」

ほむら「・・・」

マミ「それでも、貴女は人間よ?トランザムがあるとはいえ、元はただの人間だわ――そして今度の相手は魔法少女なのよ?最初からね?」

まどか「わたしは」

マミ「貴女は魔法少女ではない・・・戦う権利はある。だけれど・・・罪を背負う義務はないわ」

ほむら「・・・マミ」

マミ「わたしの魂は石ころで、体は抜け殻、果ては怪物なのだから・・・もう、何をするにも憂いはない。何をしたって後悔はない・・・だけれど貴女は違う。貴女は、どうしようもないほど人間なのよ、鹿目さん・・・皮肉なものね。いっそそんな力なんて無かった方が良いのに・・・いつだって中途半端なのよ、神様は・・・」

 どうして自分の願いを叶えてくれなかった?どうして自分に本当の正義の宿命を与えてくれなかった?まどかの事だけではない・・・もしも神なんてものが居たのなら、マミには山ほど言いたいことがある・・・何故、こうも誰も救われないのか。

まどか「この世界に、神は居ない」

 まどかのその力強い返答が、何よりもマミの心を打った。

まどか「あのときトランザムをした時から、覚悟は出来ている。わたしはお前たちと共に戦うと決めた。相手が魔女であろうとも、魔法少女であろうとも・・・わたしは、魔法少女の力でこの世の絶望を駆逐する」

まどか「わたしが、魔法少女だ」

マミ「・・・心配するだけ、無駄だったようね・・・」

 言って、マミはミルクティーが無くなったのに気付いた。

マミ「貴女達、何か飲む?」

まどか「わたしはいい」

マミ「そう。暁美さん・・・は?」

 ほむらに視線を向けて気付く。俯いたほむら。その肩は僅かに震えている。

ほむら「・・・私も、良いわ」

まどか「ほむら、どうかしたのか?」

ほむら「・・・何でもないわ」

 髪を掻き揚げ、無表情を浮かべた。

マミ「・・・そう。それじゃぁ、出ましょうか?」

ほむら「えぇ」


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