27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 13:14:14.34 ID:voLLPpMAO
「…………」
鋼介は足を止めた。
三人はそれに気付かずに数歩ほど歩んだが直ぐに止まる。
「どした? 犬のウンコでもあったか?」
刹那、振り返ろうとしたサングラスの男の頬に拳が突き刺さる。
意識の外から襲ってきた暴力は死神の鎌の如く確実に、そして理不尽に男の意識を奪った。
「なっ!? ター坊!?」
次いで死神に目を付けられたのは金髪の男。
鋼介は目にも止まらぬ速さで金髪の懐に潜り込み、その鳩尾に肘を捩じ込んだ。
「かはっ──!?」
「高校デビューの不良もどきが僕と同列? 笑わせるな、お前らはクズにもエリートにもなれやしない半端者だよ」
自身の足を相手の足に絡ませ、大外刈りの要領で金髪を地面に叩き付ける。
コンクリートとの激突で悶絶する男の顔面に蹴りを入れた。
ここまで時間にして凡そ十秒弱。圧倒的な暴力で圧倒的に蹂躙する。
鋼介の悪魔染みた所業に剃り込みの男は恐れを成した。
「学校の監査が入らないバイトがあるのかと思いきや盗んできただと? 僕をなめるのもいい加減にしろ!」
「意味分かんねーよ! 何でお前の逆ギレで俺の友達がやられなきゃなんねーんだよ!?」
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