15:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:37:27.18 ID:WdcBs0Va0
(素敵、かっこいい、か…。なンなンだろうな、妙に浮ついてるよなァ)
今の慣れない姿と慣れない状況に、ドンと構えて(いるように見える)のも、
打ち止めの素直で一直線な賛辞があったればこそだ。
彼女がそう言うなら、それが真実なのだろう。今の自分におかしいところはない。
堂々としていればいいのだ。
思考の半分で朝のやり取りと、いくらか頬を染めた打ち止めの顔を思い出し、
もう半分で今の黒板に向かう彼女の姿をとらえる。
何分そうしていただろうか。一方通行は自分以外にも、
同じような視線を打ち止めに送る者がいることに気づく。
何人かの男子生徒が、打ち止めを見ている。
後ろから三番目の席なのだから、授業中に彼女を見られる生徒は限られている。
にも関わらず、厳しい表情に早変わりした一方通行がざっと見渡しただけでも
三人の男子生徒が、恒常的に打ち止めに視線を向けていた。
(なンだァ?アイツら…。クソガキばっかり見てるじゃねェか)
一方通行の表情が先ほどと打って変わって険悪に、また漂う雰囲気が禍々しいものに
変わったことで、傍にいた数人の保護者たちが驚いて彼から身を離す。
そのざわめきに最後列の生徒数人が、何事だろうと後ろを気にする素振りを見せるが、
彼はそんな様子にはおかまいなしだ。
結局一方通行の周囲だけ壁があるかのように無人地帯ができたまま、ようやく授業は終了した。
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