23:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:03:17.27 ID:WdcBs0Va0
番外個体は、ことさらに嘲笑を全面に押し出した表情でニヤァっと顔を歪ませた。
「最終信号ってさ、最近可愛くなったでしょ?」
「……」
「可愛くなったでしょ?」
「早く言え」
「ぎゃは!照れんなよ親御さん。 でさ、あっちこっちから
付き合ってぇー、恋人になってぇーって告白の嵐なんだよ」
番外個体とは逆に、一方通行の表情は険しく固まっていく。
「最終信号は全部断ってるんだけどさ、中には強引な馬鹿もいてね。
能力をカサにきて迫ってくるヤツが時々、ね」
一方通行が歯を噛みしめた。その音は番外個体にも届く。
「相手がレベル4の時は、ミサカが助っ人を頼まれたんだよ。安心して?
愉快なオブジェ・生きてるバージョンにしといたから」
「…ふン」
「おっともうすぐ最終信号が戻ってくるかな。つまりミサカが第一位に
何を言いたいかなんだけど、今日みたいなことで、いちいちミサカに
とばっちり食らわせないでほしいんだよね」
「どォしろってンだよ、俺に…」
「別にどんな方法でもいいし?もしもミサカが期末テスト中なんかに
同じ負荷が掛かるかと思うと、ちょっとシャレにならないから」
「……」
「じゃ言いたいこと言ったし、ミサカもう行くね。ほらほらぁ
、なんつー顔してんのよ第一位。せっかく今はネットワークが平和なんだから、
お姉ちゃんをガッカリさせないでよー?」
「うるせェさっさと行け」
ニヤつく番外個体が去った少し後、入れ替わるように打ち止めが戻ってきた。
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