過去ログ - とある未来の通行止め
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24:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:04:56.56 ID:WdcBs0Va0
「お待たせしましたー!ってミサカはミサカはおニューな姿で一回転!どうかな?似合う?」
「制服はどうした」
「荷物と一緒に預けてきました、って感想は!?」
「……よくオニアイで」

以下略



25:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:08:21.47 ID:WdcBs0Va0
太陽がビルの隙間に姿を隠す頃、ようやく二人はマンションに帰ってきた。
どさどさと床に置かれたショップ袋に、黄泉川と芳川が目を丸くする。

「随分遅かったじゃん。それに何その大量の荷物は」
「あら、かわいいわね打ち止め。似合っているわよ、そのワンピース」
以下略



26:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:10:45.22 ID:WdcBs0Va0
夕食は、今日一日を報告する打ち止めの笑い声が絶えない、楽しい時間となった。
慣れないことをした一方通行は少々気恥かしい思いをしたわけだが。

(昔はワガママばっかり言ってたクセになァ…)

以下略



27:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:12:44.48 ID:WdcBs0Va0
夕食、風呂と終わらせて、リビングの明かりも消された黄泉川家。
一方通行はまだ濡れたままの髪で、自室のベッドに横になっていた。
一人になると、どうしても今日知ってしまった事実が頭の中を巡る。
打ち止めのロッカーに入っていたラブレター。何よりも番外個体から告げられたこと。

以下略



28:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:15:15.59 ID:WdcBs0Va0
一方通行は打ち止めの声を聞くやいなや、返事も忘れて素早くドアに近づき勢いよく扉を開けた。
無性に打ち止めの顔が見たい、と、抗いがたい衝動が一瞬で彼を支配したからだ。

「わっ、びっくりした。あのね、ミサカの方の袋にあなたの服が紛れ込んでたの、
って…どうしたの?」
以下略



29:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:18:37.81 ID:WdcBs0Va0
仕方ない、どうしようもない。イラつくンだ。
こんな不快な思考のままではいられない、耐えられない。
この状況を打破する方法は簡単だ。
だから一方通行は打ち止めに訊いた。ド直球に。

以下略



30:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:21:35.14 ID:WdcBs0Va0
「あなたがね、ミサカがあなたから離れちゃうかもしれない、と思うことがイヤだったの」

一方通行の心臓がドクンと鳴る。さっき、まさにそう考えていた。

「それに…もしかしてあなたが、ミサカが他の誰かと付き合うのを、
以下略



31:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:23:27.12 ID:WdcBs0Va0
戸惑い顔の一方通行を背後に見上げて、打ち止めは弾んだ声で訊く。

「ねえねぇ、ミサカがモテモテだって聞いてどうだった?ヤキモチ妬いた?」
「ハァ!?」
「ヤキモチ妬いてくれたから不機嫌だったんじゃないの、って
以下略



32:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:25:38.79 ID:WdcBs0Va0
もう片方の手が、自然と動く。
こうして打ち止めを自分の腕の中に抱くのはどれくらいぶりだろうか。
打ち止めも、彼の腕が自分を包み込むのに合わせて背中を一方通行の胸に預ける。

「……」
以下略



33:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:28:29.97 ID:WdcBs0Va0
一方通行は右手で打ち止めの顎を持ち上げ、自分の唇を彼女のそれに重ね合わせた。

(唇まで温かいンだな…)

触れ合ったところから伝わる柔らかさと温もりがもっと欲しくて
以下略



34:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:29:59.10 ID:WdcBs0Va0
二度目の、少し長いキスの後、二人は相変わらずお互いを抱きしめ合っていた。
一方通行はベッドに座り、打ち止めはその彼の膝の上に。
言葉はなかったが、お互いの鼓動を交換するだけで溶け合うような幸福感が胸を満たす。

どれくらいそうしていただろうか、ベッドサイドの置時計がピっと鳴った。
以下略



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