31:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:23:27.12 ID:WdcBs0Va0
戸惑い顔の一方通行を背後に見上げて、打ち止めは弾んだ声で訊く。
「ねえねぇ、ミサカがモテモテだって聞いてどうだった?ヤキモチ妬いた?」
「ハァ!?」
「ヤキモチ妬いてくれたから不機嫌だったんじゃないの、って
ミサカはミサカは分かりきったことを訊いてみる」
「……」
「えへへー、安心してね!告白されても、ミサカにはもう将来を誓い合った
ヒトがいます、って一刀両断におことわりしてるんだから」
「待てクソガキ。誰がいつ将来を誓っただと?」
「ミサカとずっと一緒にいたいんだよね?って、ミサカはミサカは
あのときのこと、はっきり覚えてるのよ」
あの雪の中で交わした会話は、一方通行だってもちろん覚えている。
しかし、あんな昔のこと。打ち止めがまだ幼かったときのことだ。
今でも彼女はその思い出を拠り所にして、こうして自分の傍で、
その大きな瞳に俺を映して幸せそうに笑うのか。
一方通行の心に、打ち止めの体温と一緒に温かい感情が流れ込んでいく。
それが一般的には『愛しさ』と表現するものだと、さすがの彼も認めるしかない。
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