過去ログ - とある未来の通行止め
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33:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:28:29.97 ID:WdcBs0Va0
一方通行は右手で打ち止めの顎を持ち上げ、自分の唇を彼女のそれに重ね合わせた。

(唇まで温かいンだな…)

触れ合ったところから伝わる柔らかさと温もりがもっと欲しくて
顎にかけた手を、うなじを這わせて後頭部に移動させた。
ぐいと自分の方に引いて、より強くキスをする。

「ん」

打ち止めがぶるりと身体を震わせたが、
きゅっと自分の手を握ってきたので構わず続けた。

やがて彼女が苦しそうなうめき声を上げたので、名残惜しいが唇を離す。

「…はぁ…」

打ち止めは大きく息をして呼吸を整えると、一方通行の膝の上で体を動かした。
完全に真正面に向かい合い、太ももで彼の細い腰を挟んでしまう。

打ち止めが態勢を整えるのを待ってから、一方通行はいつかのように
腕を背中にまわして、強く抱きしめた。
打ち止めも同じようにして、彼を抱きしめ返す。

「ありがとう。ミサカはあなたのことが大好きよ、って何度も言ってるけど改めて告白するね」
「そりゃどォもォ」
(何度も言われてたっけか…?)

「あなたは、ミサカが思っていたよりミサカのことが好きみたいだね、って
今日はそれがよく分かりました」
「…否定はしないでおいてやる」
「素直じゃないんだから、ってミサカはミサカはあきれちゃう」
「……」
「でもいいよ。分かってるから…」

素直じゃないのは性分だ。今さら変えようがない。
だから返事の代わりに行動で示す。
密着させていた体をわずかに離し、さっきよりも長い口づけを交わした。

自分の気持ちが、熱と一緒に打ち止めに伝わるようにと






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