過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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nubewo
◆sQkYhVdKvM
[saga]
2011/07/16(土) 02:30:41.10 ID:gKHRPC68o
「責任、とってくれる?」
「え?」
その言葉の意味を、上条は考える。
ここにいる男は上条で、もし上条に胸を吸わせることになれば。
上条の主張に従うと、上条は吹寄と付き合っていないといけない。
「え、ちょ、ちょっと待て吹寄。お前こそいいのかよ?」
「いい、って?」
「俺でいいのかよ、って意味だよ」
「貴様はどうなのよ」
吹寄のことは、嫌いじゃない。
放課後にキャッチボールして遊んだりと、実はなんだかんだで吹寄はクラスで一番仲のいい女子だ。
だけど、吹寄を彼女にするなんて、考えたことはなかった。
吹寄にとって、上条はどういう相手だっただろう。
大覇星祭の前なら、上条への評価は「好きでも嫌いでもない」だった。
だけど、あれからバカ騒ぎに付き合ったりと、それなりに親密になった。
「なあ吹寄。後にまでそんな影響のある選択肢は、選んじゃまずいだろ。
気持ち悪いかもしれないけど、他のを、考えろよ」
上条はそう提案した。それが一番、吹寄のためになると思うから。
だってそうだろう、一時の体調不良の時に、たまたま保健室で出会った男を彼氏にするというのは、
どう考えても吹寄のためにならない。
「やっぱり、嫌なんだ」
「嫌じゃねえよ。でも、そうじゃないだろ?」
「別に、上条なら、いいわよ。ここにいるのが貴様じゃなかったら、あたしはこんなこと言ってない」
「そ、そりゃクラスメイトとして光栄だけどさ――」
「貴様は、あたしのことどう思ってるのよ!」
「え?」
「あ……」
語気を荒げて、吹寄がそんなことを、尋ねた。
そして突然、戸惑ったように黙り込んだ。
カーテン越しだから、表情は見えない。だけど様子は、なんとなくわかった。
上条は自問する。責任を取らされるのは嫌なことだろうか。
そんなことはない。吹寄は一緒にいて、楽しい相手だ。
躊躇っているのは、それが吹寄のためにならない気がしているからだ。
でも、そうだろうか。
「吹寄」
「な、なに?」
「結構、お前のこと、好きだ」
「えっ……?」
「いや、正直に言って、付き合いたいとか、告白だとか、そんなことを考えるレベルじゃなかった。
他にそう言うことをしようと思う相手がいたわけじゃないんだけどさ。
でも、お前が嫌じゃないって言うんなら、責任は取る。今日だけじゃなくて、この後もお前のこと、大事にする」
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