過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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34:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2011/07/16(土) 10:40:17.74 ID:gKHRPC68o

「か、かみ、じょう……」
「やべぇ……吹寄、お前可愛いな」
「! ば、ばか……恥ずかしいのよ」
「もっと言ったほうがいいか?」
「駄目。落ち着かなくなるから」

吹寄を抱きしめた胸元から、いい匂いがする。女の子の匂いだった。
そしてとてつもなくやわらかくて、たわわな重み。
女の子を抱いているのだという強い実感に、上条は頭がクラクラとなった。
そっと、背中を撫でてやる。
むき出しの肩甲骨と、背骨の感触。それで吹寄の体の形を実感しながら、何よりびっくりするのは、その柔らかさ。
男と女では皮下脂肪の量が違うと聞くが、まさにそれだろう。
なんてことはない背中の肌なのに、もちもち、ふわふわとした感触で、撫でるだけで楽しかった。

「ん、ふ、ちょっと上条。くすぐったい」
「悪い。夢中になってた」
「……なんていうか、貴様はお世辞とかじゃなくて、本当に私の体で遊んでいるのね」
「う、そんな言い方ないだろ。遊んでるって」
「だってそうじゃない」
「まあ。……なあ、吹寄」

そろそろ、頃合いだろうか。
そんなつもりで声をかけると、吹寄も悟ったのだろう。小さく頷いた。

「うん。この体勢続けると、貴様の制服がもっと汚れてしまうし」
「え?」
「ごめん、上条。あたしも咄嗟に気づかなかったんだけれど、多分、あたしので、制服濡れてる」

吹寄が申し訳なさそうにそう言った。
だが、上条としては大した問題とも思わなかった。牛乳をこぼすよりはるかにマシな出来事だ。

「気にするなって。それより……いいんだな?」
「……うん。こんなこと、上条にしか頼めないし。ごめんね」
「謝るより、好きだって言ってくれたほうが嬉しいぞ」
「もう、催促するようなものじゃないでしょう」

嘆息して、吹寄が抱かれた胸元から顔を見上げた。
途端に顔を真っ赤にして、顔を上条の胸にうずめる。
なんだかやけに吹寄がうぶで、意外な感じさえした。
もう一度、チラリとだけ上条の顔を見て、吹寄が呟いた

「上条。気にかけてくれて、ありがと」
「おう」
「……あたしも、その、好きだよ」

それだけ言うともう吹寄は、目を合わせてくれなかった。
そっと、上条が体を離すのに、抗わなかった。

「あっ……」

ギリギリ掛かっていたシーツが、予兆も無くはらりと落ちた。
それで、今まで隠していた吹寄の胸元が、上条の目の前にさらされた。



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