過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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nubewo
◆sQkYhVdKvM
[saga]
2011/07/16(土) 10:39:26.09 ID:gKHRPC68o
「吹寄。感想付けられるのが嫌って言った傍からだけど、感想言っていいか」
「え?」
「……綺麗だよ。お前。すんごく」
「え、ちょ、ちょっと止めてよ上条!
付き合ったからって、そんな風にお世辞言われても嬉しくない!」
「お世辞じゃねえよ! 本心だっての」
「嘘!」
「何で嘘って決め付けるんだよ」
「だ、だって」
吹寄は、視線を落として自分のコンプレックスの塊に目をやった。
人並みよりずっと大きい、自分のバスト。
いつだってコレには悩まされてきたし、低俗な視線ばかり集めるし、
それに体のバランスが取れないくらい大きいから、自分でも嫌なのだ。
サイズのせいで、下着だって満足に選択肢がない。
それに、何の因果かまだ経験もしてないのに、母乳が出るなんて。
「仕方ないし受け入れてもいるけど。やっぱり、自分の体が変だって自覚はしているもの」
自信なさげに、吹寄が視線を落とした。
それを見て、上条も吹寄の懊悩を理解しようと、吹寄に心を寄せた。
男だからその悩みに共感は出来ないけれど、彼女なのだから慰めてやるべきだし、
慰めてやりたいと、素直に思った。同時に少し、苛立ちもあった。
「何度でも言うけど。お前の気にしてる胸だって、なんだって全部、綺麗だ」
「……嘘つき」
「だから何で嘘って」
「なんで貴様があたしの体の全部を知ってるのよ」
「そりゃ全部は知らないけどさ、いやでも、じゃあ何で今俺は、お前の体見てドキドキしてるんだよ」
「えっ? ちょ、ちょっとやめてよね。てか付き合って五分で体見て興奮するって言われて嬉しいわけないでしょうが」
「悪い。でも、正直な本音だし」
「余計に悪いわよ」
もう、とため息をついた吹寄が可愛くて、つい、上条は髪を撫でる手を頬に伸ばした。
その感触に驚いた吹寄が、顔を上げた。そして上条と、見詰め合う。
「あ……」
「好きだ、吹寄」
「え、あ……? そ、そういうことはもっと本気になってから言いなさいって、ほら」
「もう、充分本気だって。ほら」
「あっ!」
上条は、言葉では吹寄をリードできるよう取り繕っていたが、見えないところでは心臓がバクバク言っていた。
そりゃそうだ、女の子をこんな風に抱き寄せるなんて、したことがない。
上条は裸の吹寄の背中に触れた。そして、ぐっと自分のほうに引き寄せた。
戸惑う吹寄の体の、前に掛かったシーツがほどけて落ちるのと、上条の体にその胸が押し当てられるのがほぼ同時だった。
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