過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:50:33.68 ID:xm2Rv5pmo

 金属がぶつかり合う硬い音が聞こえると、私達は安堵と落胆の交じり合った溜息をもらした。
東側フロアの一室め、313号室の扉が開かれることはなかった。

「ここもだめかー」

 大仰に声を上げると、泉さんはばったりと床に倒れこんだ。
私は手を差し出して、照れたように笑う彼女を引き起こす。

「お疲れ様です、もう少し、頑張りましょう」
「いやいや、みゆきさんもお疲れさま。みんなももうちょっとだけがんばろうね!」

 そう言って振り向きながら、彼女は小さなガッツポーズを送った。
疲れを隠し切れない様子の3人も小さな笑顔で答える。

 もう少し。
そう自分に言い聞かせて、再び重たい消火器を持ち上げる。
それがどれほど希望や願望が入り混じった観測だとしても、それが今の私を動かす力だった。



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