過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/18(月) 05:40:24.38 ID:TBBAKQJ7o

「……そんじゃ日下部もいないところで真面目な相談なんだけど、峰岸はこれどう思う?」

 と、つとめて明るい調子で呼びかける。
そう、私達はなかなかの難問を目の前にしていた。

「……これって……この壁のことだよね?」

 と、彼女は困ったような調子で答える。
なるほど、壁というのはいい比喩だと思う。

 たしかにそこには、白い壁が立ちはだかっていた。

 塔下の広場からほんの10m前方、私達が進もうとしている方角に真白な壁がある。
その正体は、見たところ”霧”みたいだ。
濃厚な霧が、まるで壁のように幾何学的なラインを引いて広がっている。
その広がりは、鬱蒼と茂る木々のせいで全く測ることができない。
高さも肉眼で届く範囲を十分に超えている。
少なくとも、高層ビルほどの電波塔よりも上空まで達していることは確かなのだけれど。
中を覗いても、目測10数mくらいまでしか視界が届かない。



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