過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:18:51.36 ID:wGCdZCC0o
#6
199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:19:43.74 ID:wGCdZCC0o
「柊ちゃん、ごはん用意したから、好きなのどうぞ」
従業員室に戻った私を出迎えたのは、そんな峰岸の言葉とテーブル上のやけに豪勢な料理の山だった。
トーストとロールパンに各種のジャム、玉子と玉葱の味噌汁、サラダにスクランブルエッグにロールキャベツ、春雨、きんぴらとか……。
200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/18(木) 01:20:08.18 ID:APD+//JSO
きたかAA略
201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:20:29.65 ID:wGCdZCC0o
「へえ……それじゃ遠慮なく、いただきます」
対面の席に座って、食卓に手を合わせる……と、そう言えば。
202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:21:34.22 ID:wGCdZCC0o
「ゆたかちゃん! みなみちゃんも」
ゆたかちゃんは小さな体をいっぱいに伸ばしてその存在を知らせている。
彼女のすぐ横で、みなみちゃんがしゃがみこんだまま軽い会釈をした。
203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:22:51.61 ID:wGCdZCC0o
「んでどーよ、やっぱだめか?」
「はい……何も映りません……点くだけです」
「あー、もうみんなダメじゃねえかよーちくしょー」
204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:24:02.96 ID:wGCdZCC0o
「先輩、見てください」
そう言って彼女は携帯電話を突き出すと、私に見えるようにリダイヤルのキーを押す。
『自宅』という表示が画面一杯に現れたかと思うと、それはすぐに消えてしまった。
205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:25:01.57 ID:wGCdZCC0o
「携帯はこの通りです。そこのPCのネットも、固定電話も…
…無いよりはと思ったラジオも、それとテレビも……ぜんぶ、使えないんです。つまり……」
淡々とした言葉が次第に曇っていき、ついには途切れてしまう。
206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:26:18.89 ID:wGCdZCC0o
「つまり……陸の孤島ってことね」
「……はい。そういうこと……だと思います」
彼女はかすかに頷いて、何も映そうとしないテレビに視線を向ける。
207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:27:19.54 ID:wGCdZCC0o
つまり、助けは期待できないということだ。
少なくとも、私達が帰る予定だった明後日の昼間までは。
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