過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:20:04.62 ID:T98CVpPDo
「そうですか……」
かちり、という音が聞こえた気がした。
234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:20:38.68 ID:T98CVpPDo
従業員室、フロント、ロビー、、階段、廊下。
私達は何も喋らずにいたので、無音の空間にはただスリッパを滑らせる音が流れていた。
235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:21:32.32 ID:T98CVpPDo
「……行きましょ」
「……そう……ですね」
236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:22:35.45 ID:T98CVpPDo
AM6:55
まだ、誰も起きては来ない。
237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:23:36.84 ID:T98CVpPDo
扉を開いてすぐに、床にうず高く積った鏡の破片が目についた。
クローゼットのすぐ脇にあるそれは、きっと全身鏡の残骸なのだろう。
その全身鏡が収まっていたであろう枠から、かすれた赤黒い染みの帯が壁を走っていた。
238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:25:08.35 ID:T98CVpPDo
(助けて)
私の足は意識と無関係に、まるでその染みに誘われるように進んだ。
そうして徐々に、室内の全様が明らかになっていく。
239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:26:30.50 ID:T98CVpPDo
(助けて)
しかし、そんな惨状の中で、何よりも私の目を釘付けにしたのはベッドだった。
ツインベッドの廊下寄り。
240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:27:31.84 ID:T98CVpPDo
(助けて)
幅の広い、ダブルサイズくらいはありそうなベッド。
それが、真黒に染まっていた。
241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:30:45.11 ID:T98CVpPDo
(助けて)
あの、こなたの小さな体に、これだけの血が入っていたのかと思う。
242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:34:14.83 ID:T98CVpPDo
(助けて)
こなたがどうやって殺されたのか。
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