過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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34: ◆.Br/vY/Hx.[sage]
2011/07/22(金) 02:45:24.21 ID:lvNVTI/v0
ミニリュウ VS ピカチュウ

「ピカチュウ!! 先手必勝だ!"でんこうせっか"!」

 四足で素早く駆け出し、まだ光に包まれている状態のミニリュウの目の前まで一気に間合いを詰める!
 その勢いのまま体全部を使って体当たりを仕掛け頭から突っ込んだ。

「雷ポケモンの"足《素早さ》"舐めてもらっちゃ困るぜ」

 攻撃は命中した! そう確信したジルが親指をパチン! と鳴らして意気がった言葉を飛ばす。
 それを確認もせずに、次の指示を出そうとした時の事だった……

「ピカ〜」

 何かに弾かれたように"でんこうせっか"から"たいあたり"を仕掛けたピカチュウが後ろに跳ね返る。
 宙を舞って着地に失敗、あお向けに倒れこむ。

「なっ……あのボールは、確かミニリュウのはず」

 弾け飛んだピカチュウを見て驚きを隠せない様子。焦った素振りで視線をピカチュウからミニリュウに移す。

「!!」

 ジルはその姿に目を疑った。ボールから出てシズクは一言も発していない。
 しかし、そのミニリュウはピカチュウの攻撃を読んでいたかのように"まるくなる"による防御態勢を取っていたのだ。

「まるくなる……だと?」
「ピカチュウ、まだ行けるか? ミニリュウは足の速いポケモンじゃない、不意打ちさえ喰らわなければ!」

 視線をピカチュウに戻す。ピカチュウはジルの掛声に答えて素早く立ち上がり「ピカピッ」とファイティングポーズをとる。
 それを見て少し安心するジル、しかしピカチュウは不思議そうな顔をしてキョロキョロと周りを見回している。

「どうした?」
「……高速移動」

 シズクが呟いた。ジルも気付く、視界からミニリュウの姿が消えている事に……

「ミニリュウは、もともとはそんなに素早いポケモンじゃないわ。 でも、こういう技もあるの!」
「くっ……」

 身構えるピカチュウの前に突如、ミニリュウが姿を現した。
 咄嗟の出来事に少し驚いた感じで一歩後ろに退くピカチュウ。

(……くっ、間合いを詰められた。次の技は何だ?)

 焦った様子のジルがシズクの方を見る。しかし、シズクは胸の前で腕を組んだまま一言もしゃべらない。
 そちらに気を取られている隙にミニリュウが次の行動を行っていた。
 ピカチュウの目の前で、その長いしっぽを撹乱するように振りだしたのだ。
 それにつられて左右に振られるしっぽをついつい目で追ってしまうピカチュウ。

「これは、"しっぽをふる"!? つられるなピカチュウ! 隙が出来るぞっ!」

バシッ!!!

 ジルの声が届く前にミニリュウのしっぽがピカチュウの頬を勢いよく弾いた。
 眠気も覚めるような一撃によりピカチュウは横に流れるように吹き飛ばされる。

「"たたきつける" は、今ミニリュウが出来る一番強い技。これを受けて立たれると困るわ」
「ちっ……」

 ジルは素早くピカチュウの元に駆け寄りピカチュウを抱き上げる。
 ポケットの中から"きずぐすり"を取り出し頬に当て応急処置と言ったところである。

「ふっ、俺の負けだぜ」

 抱きかかえたピカチュウをボールに戻しジルが少し悔しそう口にする。

続く……


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