過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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◆.Br/vY/Hx.
[sage]
2011/07/30(土) 20:23:54.71 ID:j6w3v3D30
「……な、なにーっ!?」
「ドガーッ……」
ガルドの焦った声と共にマタドガスの痛烈な鳴き声。そして、地面にそれが落ちる音が鳴り響く。
白い霧は先程までのガスより薄く目を凝らせばわずかに状況が把握できるぐらいには見える。
「一体、何がっ?」
間近で見ていたジルにも何が起こったのか全く分からなかった。
だが、次の瞬間同じようなテレポートの光が走りシズクの後ろに一匹のポケモンがゆっくりと着地する。
一瞬、その(ポケモンの)瞳がジルを睨みつけたかのように感じた。
「……お、おい」
動揺を隠せないジル。思わず足が笑い腰を抜かして尻もちをついてしまう。
シズクの背に現れたポケモン。
美しい白い体に、特徴的な尖った耳、そして全てを見透かすように紫色の瞳。
「……」
ジルはそのポケモンを知っていた訳では無い。
ただ、その"圧倒的な存在感"という名の圧力に一瞬にして押しつぶされてしまったのである。
―――
(良い作戦だ。"パープル")
シズクを背に腕を組んで不敵に笑う。
「もぅ、"シズク" だってば!!」
一段落ついたと思ってか少し気の抜けた感じで背中越しに"マスターボール"を当ててそのポケモンを戻した。
そのまま、そのボールをいつもと同じベルト左後方にゆっくりとつける。
「うーん」
両手を大きく挙げて伸びをしてみせる。
技の使い手であるマタドガスがやられた為か、白い霧によって掻き消された為かは分からないが
その黒いガスや煙はじょじょに薄れ、やがて部屋の換気システムの中に吸い込まれて消えていった。
「大丈夫か!! ピジョン」
他のトレーナー達は自分のポケモンを目視できるようになり急いで駆け付ける。
やはり、多くのポケモンがマタドガスの攻撃で毒を受けてしまったようで心配そうに抱きかかえるトレーナーが目立つ。
「おいっ!! どうなってやがる!!」
ガルドは何時の間にか装着していたガスマスクを外し地面に叩きつける。
完全優位と思える状態で、自分のマタドガスがやられたのだから無理もないだろう。
ガサッ……
シズクが歩を進め、ガルドの前に近づいた。
「倒したわよ? マタドガスッ」
大胆不敵、挑発的な笑みを浮かべた。
「ふざけるなよっ!! 学生風情がっ!!」
「……!?」
誰が見ても分かる、ブチ切れたガルドの態度。大柄な男のその態度に思わず一歩退いてしまうシズク。
「なめるなっ!なめるなっ!!」
ガルドは大声で怒鳴るとベルトにある別のモンスターボールを強く握り、その腕を大きく振り上げた。
(新手?)
身構えるシズク。
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