過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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◆.Br/vY/Hx.
[sage]
2011/08/10(水) 21:32:44.11 ID:xKkqFnBV0
他の生徒たちもニュースや噂、今日の学校の様子から察しているのだろう自然とざわつきだす。
「この様子だと、すでに皆気付いていると思うが……この度、半年と少しの旅を経てフリーザーを捕獲した」
「ノエル……ノエル=ディ=スタンスです」
葉が掠れるような囁くような声で少年が名乗った。
それと同時に「すげー」とか「本物か」とか色々とざわつきだす教室。
「ねぇ、旅ってどういうこと?」
シズクが少し小さめの声でジルに問う。
「この学校を卒業する方法は二つある」
「……?」
指で二を示して語り出す。
「一つは3年間の課程を終え、通常通りに学業を終える事だ。そして……、もう一つは」
「伝説のポケモンの捕獲、もしくは……現ポケモン界へ多大な影響を与える発見ですわ」
ルリカが続いた。
この大学には特別授業枠として3年間掛けて"伝説のポケモンの捜索"という名目で旅に出る事が出来る。
学校名義色々なサポートを受ける事が出来るが、当然"伝説"の存在。
多くの学生が一発卒業資格の名に吊られ旅に出るが何のヒントも得られぬまま1年で諦める者も多い。
「この教室に来るって事は、奴は1期生だ。半年と少しって事は……入学してすぐに旅に出てやがる」
腕を組んで不敵に笑うジル。
シズク達が雑談をしている間、教員が今回の話やノエルの簡単な紹介を行っていた。
「彼はすでに卒業資格を持っているが、彼の意志でこれからも授業を受けてもらう事になった。つまり、クラスメイトだ」
―――
「卒業資格があるって事は、授業の単位は必要ないって事ですわね」
「あぁ、確かにそこを気にしなくていい学校生活は……楽しそうだな」
「ふーん」
あまり興味のなさそうなシズクに色々と分析しているジルとルリカであった。
「さぁ、運が良いぞ!お前ら、戦術講義の後は実技の模擬戦がある!! どういうことか分かるなーーっ!?」
乗り気な教員にそれに対して盛り上がる生徒達。
ノエルもその雰囲気に圧されてか笑みを見せる。
「まぁ、その前に戦術講義だ。ノエル君、好きな席に座ってくれていいぞ」
「はい」
教室の前の方の席は例によって多く空いている。
しかし、ノエルは一歩二歩と静にその歩を進め段差になっている後ろの方まで歩いて来る。
その様子を見ている教員、そして生徒達……そして、自分達に近づいてくるのを見ているシズク達。
「隣に座ってもいいかな?」
線を引いたような目と微妙な笑みでシズクに問いかけた。
通路をはさんで逆側の机には誰も座っていない……しかし、ノエルはシズクに問いかけた。
「う……うん」
断れるはずもなく頷いてみせる。どこか汐らしい態度を見せるシズク。
「ノエルです。良ければ、お名前を」
続いて握手を求めるように手を差し出すノエル。
まだ、席につかず立っている為か有名人なせいか教員も他の生徒もそのやりとりをジッと見ている。
「シ、シズク……」
少し頬を赤くして恥ずかしそうにその手を握る。
ノエルは再び笑みを見せて、その隣に腰かけた。
(つ、冷たい)
続く…
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