24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/27(水) 22:16:13.44 ID:wkE7dHjKo
人を斬るというのはこんなにも易々と行われることなのか。
そんな風に警官隊の一人、葦柾は目の前の光景をまるで夢のようだと言った。
甘美に浸った夢ではなく、覚めて欲しい悪夢。
無論、覚めないから悪夢なのだが。
同僚が次々薙ぎ払われていく。
萩原に西条そして紫木、三人が六個になって九つに裂かれて十二コマへ崩れた。
足が竦む、手が震える、瞳が虚ろう。
歯はいつまでたっても音楽を奏でるのを止めないし、心臓はそれに心地よい合の手を入れる。
怖い、ただ怖い。
目の前の人斬りが、強く恐ろしく怖い。
強すぎる、この強さはまさに……話に聞く、あの――
「……抜刀斎……」
その手に握る刀すら零れそうになったその瞬間。
一陣の青が駆け抜けた。
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