77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/28(木) 20:53:09.52 ID:UeGCjysI0
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仁美は、これからのまどか救出にむけて、一体何を買い物するのだろうと思っていたが、
行き着いた場所はそのこと以上に不思議だった。
普通、買い物ときけば、中学生の少女が想像する場所は大方にして町のコンビニか、デパートか、
仁美も例に漏れずそういったところを想像していたのだろう。
だが、ほむらが買い物と称して辿り着いたストアーはこう看板を掲げていた。
”軍放出品販売 ”
とはいえ、女子中学生を、軍放出品ストアーがその入り口を開けて迎え入れるはずもない。
その入り口は固く閉じられている。
銃火器を置いている店だ。防犯対策もされているだろう。
しかしその仁美の心配をよそに、ほむらはすでに大型ブルドーザーの操縦席に乗り込んでいた。
シャベルを上昇させると、レバーを操作し、店にむけてブルドーザーを一直線に発進させる。
ブルドーザーが音を立てて発進をはじめた。ガタガタとキャタピラが動くたびに、地鳴りがする。
軋む音をたてながらブルドーザーは、徐々に軍放出品店の閉ざされた入り口に迫った。
迫る鋼鉄の柵にも怯むことなく、ほむらはブルドーザーを推し進めていく。
まるでこの破壊行為に慣れっこであるかのよう。
ついにブルドーザーがストアーの入り口に衝突したとき、入り口を塞いでいた柵はその枠組みこと外れ、
中に押し出された。ほむらはブルドーザーごと、入り口を破壊しながら店内に押し入る。
そして店内の邪魔物を何もかもブルドーザーで全て綺麗に奥へ押しやると、ほむらはブルドーザーを停止させ、
操縦席から降りた。
そんな襲撃ともいえるような入店を終えると、ほむらは黒髪を手で靡かせると、仁美に手で来るように合図する。
破壊された入り口をくぐって、仁美も店内に入った。
そして、二人の”買い物”が始まった。
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