過去ログ - マミ「もう何も怖かねぇ!」
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/28(木) 20:59:45.35 ID:UeGCjysI0
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さてほむらが買い物と呼んで行った営為は、世間一般には”盗難””強盗”とも言うべき犯罪であり、
軍放出品店という犯行現場に駆けつけたパトカーの鳴らすサイレンの音を聞きながら、ほむらは警官に連行されて歩いていた。


「ようし、中に入るんだ」

護送車の入り口に連行される。「さあ、乗った乗った」

護送車に乗せられると、後ろから鍵をかけらた。


「くっ…」

閉じ込められた護送車の中に座りこみ、ほむらは悔しそうに唸ると、時計を確認した。

「ワルプルギスの夜まで……もう五時間もない」

その表情に焦りが生まれ始める。「はやく……なんとかしないと…」


ほむらは護送車の鉄格子つきの対面窓を開けると、運転席側の警官二人へ協力を求めた。

「鹿目まどかという子を探しているの。」

対面窓から顔をだして、ほむらは話しかける。「誘拐された子なの。あなたたちからも捜査してほしい」

「鹿目まどかだぁ?」運転席の警官がおちゃらけて答えた。「そいつ先週ぱくったの俺らだったよなぁ?」

「ぬへへ」隣の警官もそれを聞いてへらへら笑うだけだ。


ほむらは警察のお粗末にすぎる返答に言葉を失い、呆然とした。見滝原町の治安の悪さは知られていたが、そもそも
警察がこんなだからなのではと心で思った。


護送車はほむらを護送し続けた。

深夜の物静かな見滝原の路上を走行をしていたが、赤信号にひっかかって仕方なしに停車する。
すると、キャデラックの車がその横に並んだ。

警官が窓から顔をだして見てみると、横に並んだキャデラックの運転手は、上品そうな女の子であった。

「ヘイヘイ、お嬢ちゃんだ」運転席の警官が言った。「悪かねぇぜ」

だらしなく腕を窓から垂らし、舐めまわすように見てくる警官に対して、仁美がニコっと明るく微笑んでみせる。
その可愛げな笑顔は警官を満足させた。


信号が青になり、護送車が発進したが、キャデラックの車は停止線に停車したままだった。
発進する様子もなく、仁美は運転席で立ち上がり、ただじっと護送車を見つめる。

「ん?何する気だ?」

妙な女の子の挙動を不思議がって、助手席の警官が訝しがる。

「俺たちに何かみせてぇんだろう?」

運転席の警官がニヤつきながら、答えた。「ハハ。ストリップかな?えへ。ぬへへへ…」


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