過去ログ - あやせ「桐乃、お願いがあるの」 桐乃「改まってどうしたの、あやせ?」
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21: ◆WNrWKtkPz.
2011/07/26(火) 23:51:53.54 ID:xOIawt630


こんなやり取りをした翌日、俺はあやせに呼び出されていた。
なんでも食材の買い出しに付き合って欲しかったらしく、今は近所のスーパーに向かっているところだ。
だけどさ……

「なぁ、あやせ。買い出しに付き合うのは良いんだが、こんなに早くから買い出しに行く必要はあるのか?」

「そうですね、このタイミングで買い出しに行く必要はなかったかもしれません」

「なら、なんで昨日の今日で買い出しに行くんだ?」

「1つは日持ちする食材を買い込んでおきたいということです。
次の桐乃との特訓はまたすぐに行うんですけど、その時になって必要なものを買いに行くのでは手間がかかるんです。
だから先に日持ちするものを買い込んでおいた方が効率が良いんです」

なる程な。俺は料理なんてしないからその辺がよくわからないが、あやせが言うならそうなんだろう。

「それと、もう1つはお兄さんを呼び出すための口実です」

俺を呼び出すための口実?もしかして……

「あやせ……お前……実は俺のことが好きだったのか!?」

「な!?なんでそうなるんですか!」

そう言いながら上目遣いで見上げてくるあやせ(←超かわいい)。

「そうじゃなくて、どうしてお兄さんは桐乃に料理を覚えてもらおうと思ったのかを聞きたかったんです!」

なんだそのことか……。
俺は“妹”に料理が上手くなってほしいと思ったんだが、あやせには誤解を解くわけにいかないし……。

「それは俺が桐乃を愛してるからだよ。愛してる女には料理が上手くあってほしいって思ったからな!」

結局、こういう方向性でごまかすしかないのである。正直に言えばウソが嫌いなあやせにこんなごまかしをするのは心苦しい。
だからと言って俺は受けた人生相談を反故にすることには納得がいかないし、桐乃のためにも俺とあやせとの間にある“誤解”をバラすわけにはいかない。
そう思っていたんだが、あやせは優しい声色で―――

「お兄さんが桐乃を女として愛してるって、それウソですよね?」

なんて言ってきた。


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