過去ログ - あやせ「桐乃、お願いがあるの」 桐乃「改まってどうしたの、あやせ?」
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22: ◆WNrWKtkPz.
2011/07/26(火) 23:52:51.04 ID:xOIawt630

「え?」

「わたし、気付いてたんですよ?お兄さんの嘘」

「い、一体いつからだ……?」

情けないことに思わず動揺してごまかすのも忘れ、普通に聞き返してしまった。上手く言葉になっているかあやしいものである。
嘘を吐いていたにも関わらず、あやせの口調は相も変わらず優しいまま続く。

「あのメールを送ったときにはもう……。なんとなく、あれはお兄さんが桐乃を庇うための嘘だったんだろうなって。」

『大ウソ吐きのお兄さんへ。』
そんな文面で始まるあのメール……。そうか……あの時にはもう気付いてたのか……。

「あの時、わたしは桐乃の趣味を受け入れられなくて、お兄さんをスケープゴートにしてしまいました……」

「……嘘吐いてて悪かったな。それと、あの状況で俺を悪者にするなって方が難しいだろ、気にするな」

「わたし……嘘は今でも嫌いですけど、人のために吐く嘘もあるんですね」

その後、なんとも言えない空気のまま買い出しを終え、今はあやせの家に来ている。
あやせがどう思っているかはわからないが、俺はなんとなく気まずい状態に陥っていた。

「そう言えば」

「へ、へ!?」

そんな状態のときにあやせに話しかけられたもんだから、思わず声が裏返ってしまった。

「さっき聞きたかった、お兄さんがどうして桐乃に料理覚えてもらいたい理由をまだ聞いてません。
どうして桐乃に料理を覚えてもらおうと思ったんですか?」

「あ、ああ、そのことか……」

ぶっちゃけ、どうしてかなんて聞かれても特に意味はないんだよな……。
ただ、強いて言うなら―――

「俺と桐乃のため、なんじゃねーかな?」

「お兄さんと桐乃のため……?」


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