65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:25:12.42 ID:PNdIIEYCo
来賓が来るたびに繰り返される挨拶。 私も、笑顔を意識してそれに応えては見る…けど…。
……心なんかちっとも籠っちゃいない…それはもはや、定型業務のようなものだ……
来賓のニコニコ顔からもそう、『おめでとう』と言うその言葉の裏からは、父や私にただ気に入られようとする、そんな魂胆が見え隠れしている…。
紬「あの、ごめんなさいね、これを…」
メイド「はい、プレゼントですね、かしこまりました」
手渡されたプレゼントを近くのメイドに手渡す、あとで部屋に送って貰う事になっているが、中身は大体察しがついていた。
そのプレゼントのほとんどが高価な貴金属類に花束に、それぞれの会社の自慢の新作商品だったりするのだ。
それらの品々は、少なくとも私には要らないもの。
そもそも、今だって父や母の顔を立てる為に高価なドレスや宝石類を身に付けてはいるけど、それだって自分で選んだものではない。
メイクさんやメイドがコーディネートしてくれた、“私を一層際立たせる為”に選ばれたドレスや貴金属を、言われるがままに身に付けているだけだ。
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