過去ログ - 上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
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90:1[saga]
2011/07/29(金) 22:06:10.96 ID:UzioilOY0
対照的に、巴は至って軽快に、至って順調に、使い魔を蹴散らしていく。
マスケット銃を撃ち、振り回し、うち捨て、普段通り、まるで出来の良い舞踊の如く、戦う。
だがしかしその内心は荒れに荒れて、とてもじゃないが平常心ではいられなかった。

マミ(暁美さんから真実を聞いて…あれ以来ずっと考えないようにしてきたけど)

マミ(美樹さん…本当に魔女になっちゃうなんて)

マミ「…上条くん、早く来て…」

オクタヴィア「EEEEEEEKUSUOYK!OOOOOOYETEKUSAT!」

ほむら「…しまった!巴マミッ!」

マミ「――え?」

人魚の魔女が放った車輪の一撃が暁美の身体から大きく逸れて、使い魔と戦っている巴へと向かった。
しかし巴は使い魔に囲まれ身動きがとれず、その車輪の一撃は――


少年「させるかよぉぉぉおおおおおっ!」

――果たして、少年に掴みとられた。
少年はそのまま右手の力で車輪の破壊力を打ち消しながら、その弾道を逸らす。

マミ「……ありがと、上条くん……」

ほむら「…遅いわよ、上条当麻」

杏子「全くだ、お陰であたしは今まで退屈だったんだぜ」

少年「悪い悪い。ま、早いとこさやかを――」

土御門「――止めないとまずいにゃー。なあ上やんよ」

一同『おおぅっ!?』

少年「な、ななななんで土御門がここに…?」

土御門「いやー、そこの佐倉杏子が結界をこじ開けたときにこっそりついてきただけだにゃー」

杏子「んなっ!?」キヅカナカッタ

土御門「魔女なんざ本来倒しちまうしかねえが、上やんはあの魔女を助けたいんだろ?」

少年「…ああ、そうだよ」

土御門「んじゃあ、拘束は俺に任せるんだぜい」

そう言って土御門は懐からフィルムケースを4つ取り出した。

土御門「3分で陣を作る。時間稼ぎは任せたぜい」

少年「え? あ? あれ? 土御門?」

ほむら「…話は後よ、上条当麻。一応あれは一流の陰陽師だから」

マミ「ええ、ちゃんと3分稼げばとりあえずは大丈夫よ」

少年「あーもう分かったよ! あんたらと知り合って以来もう日常が崩壊ってレベルじゃねーな!」

遂に土御門までもがこのファンタジー世界観に突入しやがった。
そう嘆きつつも人魚の魔女に相対する少年。
絶対に諦めない。美樹さやかを死なせない。

少年「いいぜ魔女…お前がさやかを殺すって言うなら、まずは俺がそのふざけた幻想をぶち殺す!」


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