過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/07/29(金) 12:45:42.29 ID:dSAMDAYMo

ほむら「情熱の炎、ね……でも変よ」

マミ「変じゃないわ、立派な名前よ?」

ほむら「っ……それに、その……名前負け、してるわ」

 俯き、消え入る声で呟くほむらの姿は、マミにはとても心細そうに見えた。
 その言葉に、どれだけの思いが込められているのか。マミには分からない。
 しかし同時に彼女の抱える物の大きさを感じ取り、悲しく思う。

ほむら「……」

マミ「……私は」

マミ「私は、名前負けなんてしてないと思うわ。今の暁美さん、その名前に相応しいぐらい格好良いと思う」

ほむら「――!」

 ばっ、と目を見開いたほむらが顔を上げる。
 その拍子に、きらきらと輝く何かが宙を舞った。
 それはふわりと風に乗り、しかしすぐに床に落ちて弾けてしまう。
 涙だった。

ほむら「……巴、さん」

マミ「えっ?」

ほむら「なっ、なんでもないわ! GSは私が探すから、安静にしていなさい!」

 ごしごしと袖で目元を拭って足早に立ち去ろうとする彼女の背中は。
 初めて会った時よりも小さく見えて。
 なぜか切なくなったマミは、その小さな背中に向かって声を投げかける。

マミ「また会いましょうね、暁美さん」

 ほむらはびくっと肩を震わして、それから何も言わずにドアを閉めて立ち去った。
 マミは彼女が居た場所から目が離せなかった。
 目を離してはいけない、そんな思いに駆られていた。



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