過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
1- 20
506:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/07(日) 01:51:28.85 ID:4bj7PFf6o

ほむら「魔法少女は、魔女になる」

 はっと息を呑む音がする。
 建材の影に身を潜めている修道女――オルソラ=アクィナスから漏れたものだ。
 彼女はゆったりとした動作で影から出てくると、ほむらの背中に視線を送った。

ほむら「……」

オルソラ「その方は、今は亡き友のために全てを賭ける、といった信念をお持ちなのでございます」

ほむら「……」

オルソラ「同時に、最大主教様の命に従い、イギリスのために動くという信念もその身に備えておいでなのでございます」

オルソラ「その方の行動は、無数の信念を持つが故にいつもどこか矛盾していますが……」

オルソラ「その方が……シェリーさんが無数ある信念のすべてを振り切ってまで貫き通した想い……」

オルソラ「多少なりとも受け取って頂けたのでしたら、私は感謝で言葉も出ないのでございますよ」

 言葉も出ないと言いながらよく喋るシスターだ。
 ふん、と鼻を鳴らすと、その声に応えることなく、ほむらは再び“戦場”へと目を向けた。
 なにやらあちらでも壮絶な展開になっているようだったが、ほむらには関係ない。

 どうせ今回の“独り言”だって、単なる気まぐれに過ぎない。

ほむら「まどかさえ傷付かなければ、私には関係ない」

 まるで自分に言い聞かせるように呟くと、彼女は地面を蹴って闇夜に姿を消した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/798.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice