過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/17(水) 01:22:59.63 ID:ae63cLlCo

――イギリス 聖ジョージ大聖堂

 いつになく陽気なローラは、結界を用いることで周囲から人はおろか世界に満ちる力すら弾き出し、
 周囲から完全に隔絶された空間を確保すると、さぞ愉快そうに鼻歌交じりに右手を振って見せる。
 その手の中には、単語帳ほどの大きさの通信用霊装が二枚。

ローラ「あー、あー。コホン」

 軽く咳払いすると、彼女は一枚を耳に挟み、もう一枚を口元まで持っていった。

ローラ「もしもーし、こちらはイギリス清教最大主教、ローラ=スチュアートなりけるのですけどー」

 耳に挟んだ霊装から、衣がこすれる音と共に誰かが慌てふためく声が漏れる。
 ややあって、その霊装の向こう側――ローマ正教に所属するシスターであるリドヴィア=ロレンツェッティが返事をした。

リドヴィア『……イギリス清教のトップが、盗聴かつ通信用の霊装をなぜローマ正教の教会に仕掛けておいでなので?』

ローラ「盗聴用とは聞き捨て難しねー。一度でも起動させたれば所在が知られたるゆえ、今日までそっとしておいたのよ?」

リドヴィア『そうですか、では壊してよろしいのですね』

ローラ「あらあら、せっかくロンドン塔からその身を解放してあげようたというのにその反応は悲しきものよ」

リドヴィア『……用件は?』

ローラ「魔法少女と魔女について」

 霊装の向こう側で、リドヴィアが息を呑んだ。
 その様を想像しながら、ローラは有無を言わさずに続ける。

ローラ「そ・の・ま・え・に」

 と、わざとらしくもったいぶって告げる。

ローラ「舞台の膳立てを頼みたるわ。特に盗聴などは一切無し。内容が漏れれば全て台無しというオチに行き着きてよ?」



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