過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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762:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/23(火) 23:29:17.47 ID:hjeVn6zLo

――などとステイルが独断行動している頃、イギリスでは。
 レイチェルがいなくなったことを確認したローラが、テーブルの上――正確にはそこに座り込んだキュゥべぇを指で突いた。

ローラ「せっかくの和気藹々たる雰囲気が台無しになりけるわよ、まったくもう。それで用件は?」

QB「ひどいなぁ、僕と君の間柄じゃないか。そんなに邪険に扱わないでくれてもいいだろう?」

ローラ「いーから用件を述べなさいな」

QB「やれやれ。じゃあ言うけど、君の目論みは成功しないよ」

 ローラが黙り込む。その様子を観察しながら、キュゥべぇは言葉を続けた。

QB「仮にただの歌に希望を込めたとして、それがグリーフシードに干渉するとしよう」

QB「込められるエネルギーはどうせわずかだろうし、量が足りなくて絶望に弾かれるのがオチだね」

QB「数千人単位でやれば話は別だけど、それでもあらかじめある絶望を払いのけないとどうにも出来ないだろう」

QB「確かに、君が集めた情報を駆使すれば希望を宿すことでグリーフシードをソウルジェムに変換できるかもしれない」

QB「しかし残念ながら、君たちには手札が少なすぎる。クイーンだけじゃチェスは勝てないのと同じさ」

ローラ「……リドヴィアお嬢ちゃんたら、あれほど盗聴は避けたるように言いしたというのに」

 面白くなさそうに言うローラ。
 意味ありげに手元にある資料に目を通しているが、あれは何の意味も無いただの報告書だ。
 あれを見たって何も得られやしない。恐らくだが動揺を悟られまいとして、仕方なくああやって集中しているのだろう。

QB「……分からないのは、なぜ君が魔女を魔法少女に戻そうとしているかだ。実は善人でしたなんてオチじゃないだろうしね」

 そこでローラはため息を吐き、ばっと資料をテーブルにばら撒いた。
 そして降参と言いたげに両手を上げ、口を開く。

ローラ「話したるわよ、全て……まったく」



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