過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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825:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/28(日) 01:19:19.10 ID:Opl+aDL4o

 杖を扱っている上条恭介は、正真正銘ただの人間だ。
 体力がやけにあるのは妙だったし、力の入らないはずの左手でステイルを押しのけたのも妙だったが。
 高速で迫り来る車輪を、いとも容易く迎撃するのはいくらなんでもおかしすぎる。

ステイル(……そういえば)

 なぜ彼は、至近距離でさやかが魔女に至った際の衝撃波を受けて、背中を強打しただけで済んだのか。
 それだけのエネルギーをどうやって防いだのか。

ステイル(……あの杖の使用者は、学園都市第一位)

――かつて、魔術と科学の境界を無視した混沌と呼ぶに相応しい争いがあった。
 その元凶である者に挑む際、第一位はいがみ合っていたはずの第二位に力を借りた、という話を聞いたことがある。
 第二位の能力を活かした杖を用いて、彼は最後には能力を使わずに相手に対して一矢報いたという話も。
 彼の使っている杖がまったく同じ物とは限らない。なにせ件の杖はその際に砕け散ったのだから。
 だが、少しでも製造過程が同じなら。

ステイル(『Equ.DarkMatter』……第二位が技術提供した、現実に無い物理法則を用いた素材を駆使した盾と同じなら)

 熱くなっていたステイルの頭が急速に冷えていき、凄まじい速度で回転し始める。
 仮にあの杖がその技術を使っているのなら、彼は十分な戦力になる。それどころか、出来るかもしれない。

ステイル「……鹿目まどか」

まどか「え?」

ステイル「魔法少女になるのは、この場にいる全員が諦めてからにしてくれるかな?」

 その問いに、まどかは黙って頷いた。
 それを確認したステイルが、怪訝そうな表情を浮かべたほむらに向き直る。

ステイル「提案がある」

ほむら「……いいわ、話してみなさい」

恭介「それ、僕も聞いた方が良いかな」

 恭介の言葉を聞いたステイルが珍しく笑って言った。

ステイル「というより、君がいなきゃ始まらないよ」



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