過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/28(日) 01:20:36.07 ID:Opl+aDL4o

ステイル「時間までもう3分を切った。正真正銘、これが最後のチャンスだ」

恭介「緊張してきた……本当に上手く行くのかい?」

ほむら「行かなければさやかが死ぬだけよ」

 作戦はこうだ。
 まずほむらが時間を停止させ、ステイルと恭介を魔女の近くまで運ぶ。
 運び終えたら魔力を流して空間を圧縮、足場を形成。
 そして時間を動かし、グリーフシードがあるであろう魔女の腹部をステイルが攻撃。
 切り開かれた魔女の中心部に恭介が飛び降り、盾で穢れを弾きつつ右手で十字架を突き立てる。
 グレゴリオの聖歌隊により増幅されたなんらかの魔術が到着するまでに、噴出する穢れをステイルが可能な限り消す。
 穢れが減少したところで魔術が到達、最大主教を信用するならこれで美樹さやかが救われる、というものだ。

ほむら「それにしても、あなたの上司が嘘を吐いていたら前提からして崩れるわね」

ステイル「祈るしかないさ。『天上の神』にでもね」

 懐にあるありったけのカードをばらまきながら、ステイルは縋りつくような気持ちで言った。
 もしこの前提が崩れるならば、それがあの女狐の最後だ。地の果てまででも追いかけて、必ず殺してやる。
 それに――

ほむら「祈るしかない、ね……それが届かなかった結果がさやかよ?」

ステイル「祈りは届く」

 根拠など無い。にもかかわらず、ステイルは断言した。

ステイル「人はそれで救われる。僕らみたいな魔術師は、そうやって誰かを救ってきたんだからね」

ステイル「僕達の祈りで救ってみせるさ……美樹さやかを、地獄の底から引きずり上げてみせる」

 ステイルの言葉を受けて、ほむらは微笑んだ。
 盾を構えると、彼女は包帯のされた恭介の左手を優しく掴み、次にステイルの大きな手をしっかりと握り締める。

まどか「お願い、さやかちゃんを助けてあげて……!」

 杏子体を抱いたまま、まどかが震える声で三人に言う。
 それを聞いた三人はしっかりと頷いて見せた。そして決意を新たに、ほむらが口を開く。

ほむら「行くわよ……!」



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