過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/08/28(日) 01:21:21.32 ID:Opl+aDL4o
――最初は私の仕事だ。さっそく時間停止の魔法を行使する。
瞬く間に――否、瞬く間もなく、彼女達を除いた全ての物体、魔女やまどかも含めた全ての時間が止まる。
すかさずほむらが前屈みになり、跳躍の予備動作に移る。
さらに魔力をひり出し、身体能力、とくに脚力を強化。
ほむら「ふっ……!」
可能な限り二人に負担を掛けず、しかし力強く跳躍。
何度か足場を作って跳ね、魔女の頭上まで辿りつく。
ほむら「さらにここから……!」
魔力をひり出し、三人が乗れるだけの足場を作り出す。
あくまで魔法少女の能力を応用した物だが、長くは使えない。ほむらはステイルを見る。
ここから先は彼の仕事だ、視線でそう促すと、彼は首を縦に振った。
ほむら(なら……!)
時間停止の魔法を解く。魔女が動き出す。ほとんど同時に、足場からステイルが飛び降りた。
――ここからは僕の仕事だ。
足場を蹴って飛び降りたステイルは、右手を掲げて手短に詠唱。
. T O F F T M I L D D A G G W A T S T D A S J T M
「原初の炎、その意味は光、優しき温もりを守り厳しき罰を与える剣を!」
ステイルの手に炎の塊が召喚される。
だがそれだけでは終わらない。彼は落下しながらさらに左手を掲げて、
AshToASh DustToDust SqueamishBloody Rood
「 灰は灰に 塵は塵に 吸血殺しの紅十字! 」
間を置かずに詠唱。左右の手に赤と青白に輝く炎剣を作り出した。
そのまま両手を力の限り振りかぶって、魔女の身体、その中心部である腹部に叩き込む。
ちょうど十字を傾けた、いわゆるX字に炎が刻まれる。魔女の悲鳴が鼓膜を震わせるのを感じつつステイルは魔女を覗き見た。
そして絶句する。
炎剣は、確かに魔女の腹部に叩き込まれた。
無論魔女はそれだけでは死ななかった。ちょうど身体が切り開かれる程度を狙って加減したのだから当然だ。
絶句した理由は、そこではない。
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