過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/30(火) 01:57:13.95 ID:lyXJ21Kvo

恭介(さやか……!)

 呪いが体を蝕んでいく。身体から急速に力が抜けていき、目蓋が重く感じられてくる。
 だが恭介はそれを無視した。そしてそれを無視して体を動かす自分に、彼は驚愕する。
 正直言って、自分がなぜこうまでさやかのためを思って行動しているのか恭介には分からなかった。
 依然として彼女には親友としての感情しか見出すことが出来なかったし、意識して異性として見るのも難しかった。
 ただ幼い頃から共にいる親友、それだけだろうに。

 なんでここまで?

 魔女の下に届くまで、あと一メートル。

恭介「さやか……!」

 もしかしたら心のどこかでこんな展開を待ち焦がれていたのかもしれない。
 ありきたりなヒーローや主人公が現れるまでの時間稼ぎなどではなく、他の誰でもなく。
 さやかが魔女に、化物になったと聞いたその時から。
 自分の手で彼女を救ってみせると、誓ったんだ。
 魔女の……いや、違う。
 さやかの下に届くまで、あと腕一本分の距離

――手を伸ばせば届く距離に、彼女がいる。

恭介「さやかあああぁぁぁッ!!!」

 恭介が、残された力を振り絞って“左手”に握り締めた十字架を突き立てた。

 そして、恭介は意識を手放した。



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