過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/30(火) 02:05:52.55 ID:lyXJ21Kvo

 不器用なやりとりから目を逸らすと、ステイルは少年たちを見た。
 彼らはなぜか固唾を呑んで二人(正確には抱きついているまどかも含めて三人)のやりとりを凝視していた。
 ステイルの視線に気付いた彼らは顔を真っ赤にしながら両手を振ってあれやこれやと騒ぎ始める。

「あ、ああええとあれだその別にわたくしことかみ、じゃなくてというか中学生の恋愛に興奮してるわけじゃありませんのことよ!?」

「し、新鮮な知識を得て後学に活かそうとしているだけで別に深い事情は無きにしも非ずなんだよ!?」

ステイル「……野暮なことはよしてくれ、まったく」

「信用してないね? してないんだね!? 私は修行中の修道女だからそういう恋愛とかにうつつを抜かすことはないかもなんだよ!」

「わ、わはは! やだなーこの腹ペコシスターさんったらまったくもう。子供には刺激が強すぎるからはい右向け右!」

 ぴったり九十度右を向く二人。
 だがいまだに目線はさやか達に向けられている。
 大げさにため息を吐くと、ステイルは少年の尻を蹴飛ばした。

ステイル「佐倉杏子……そこにいる赤毛の女の子の回復は任せられるかい?」

「ん、ちょっと助けが欲しいかも。天草式のみんなはどこにいるのかな?」

ステイル「彼らならすぐ向こうに……」

 それ以上、言葉は続かなかった。
 さやかたちのラブコメ風味のやりとりを顔を真っ赤にして凝視する変態集団を見つけたからだ。

ステイル「炎よ、巨人に苦痛の贈り物を!」 ブンッ

「ぎゃああぁぁ!?」「だから盗み見はやめようって言ったんすよぉ!」「なんで私までとばっちりを……」

 炎剣を叩き付けると、彼らは蜘蛛の子散らすように慌ててわらわらと飛び降りていった。
 馬鹿馬鹿しい。恥を知れ。

ステイル「……僕が手伝おう。まずは何を」

「おおっ、空気を読んだリボンの女の子が離れてったぞ! よくやったリボンの女の子!」

「だんだん二人の距離が近づいていくんだよ! これはもしかしてあれなのかな!? あれしちゃうのかな!?」

「ふふーんまだまだだな。あいつらは中学生だぜ? ここはせいぜい抱きつく止まりであれしちゃうのは後日だと予想するね!」

 ……とりあえずため息を吐こう。

ステイル「……はああぁぁぁ……」

ほむら「……お疲れ様」

 まるで労うように、ほむらがステイルの背中――身長差のせいで腰の辺りだが――をさすった。


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