過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part3
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◆duJq3nZ.QQ
[saga]
2011/09/20(火) 01:23:07.76 ID:4cmN3ivS0
→A:今日はやっぱりティータイムだよね!
F:紬のお茶入れの手伝いをする。
唯と澪のかけあいが終わると、三人から好奇や他の感情が混じった視線が注がれた。
それに気付いた澪は、こほんと喉を整えてから空気を変えるように言う。
澪「……うん、じゃあ、皆揃ったことだしれんしゅ……」
唯「うー、澪ちゃんと話してたら喉かわいちゃったよ〜」
澪の言葉を遮るように唯が言った。
呆れる澪を横目に、律がにやりとしながら唯に便乗する。
律「……だなー。こんな日はムギのお茶が飲みたくなっちゃうな〜。こんなときにティータイムしないなんて考えられないな!」
澪「律、お前はさぼりたいだけだろ!」
梓「そうですよ、こんな日だからこそ練習です!」
律「うっ……いやいや、ボーカルの唯の喉の調子が悪いんじゃ練習してもしょうがなくね?」
梓「なくないです」
澪「それに、唯はちょっと喉が渇いただけで、別に調子が悪いわけじゃないだろ」
律「そうかなぁ〜? なあ唯ー」
ティーポットを手ににこにことする紬の横に立っていた唯は、律の呼びかけに顔を上げる。
唯「なあに、りっちゃん」
律「唯、喉が乾きすぎて痛いんだろ? もう練習できないくらい絶不調だよな?」
唯「……はっ! う、うん! ……ずごぐいだくでれんじゅうにならないよ! ムギぢゃんのおぢゃをのんだらよぐなるがも!」
澪「うそつけ! さっき普通に話していただろ!」
紬「あらあら」
急にだみ声で話す唯に、澪が一喝する。
律は得意満面の笑みを見せ、紬の方を振り向く。
律「だよなー! 練習は無理だなー! もうこりゃティータイムするしかないな! ってことで、ムギ、お茶〜」
紬「は〜い」
そう言って紬が茶の準備をし始めるのを見て、澪は諦めたように息をついた。続いて梓も肩を落とす。
律はさらに笑みを深くし、同じようにしてやったりの表情をした唯の元に駆け寄る。
律「……よくやったぞ、唯隊員」
唯「はっ! りっちゃん隊員、当然のことをしたまでです!」
互いに敬礼のまねごとをした後、こっそりとハイタッチをし合い、そのまま楽しそうに話す二人。
その様子をちらとうかがい、ティーポットを両手で支えながらそっと席を離れる紬。
紬「……お湯入れてくるわね」
唯「(……あっ)」
ふわふわとした髪をたなびかせる紬の背中が、少しずつ遠ざかっていく。
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