11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:55:00.71 ID:DNOa7QlF0
バビル2世が少女をわざわざ家に送り届けたのには訳がある。
そちらのテリトリーであるところをこちらは押さえているのだぞ、という牽制の効果が大きい。
交渉を優位にすすめるための策であった。
マミ「私を一体どうしようっていうの!! キュゥべえはどこなの!!」
喚き散らす少女は動揺しているように見えて、その実したたかだった。
後ろ手に指輪を宝石の形に変えてなにやら操作する。
マミ「(……ソウルジェムには反応がない。魔女じゃない、魔法少女でもない……なら一体……)」
バビル「ふむ、そのソウルジェムとはなんだ」
マミ「っ……(やっぱり心を読まれてる……いけない、この底の知れない感じは……)」
マミ「(相手の正体も目的もわからない。でもこれ以上心を読まれては取り返しのつかないことになる気がする……)」
マミ「すぅ…………も〜♪ なにも〜♪ こわ〜くな〜い〜こわくはな〜い〜♪」
唐突に気でもおかしくなったかのように高らかに歌いだす少女。しかしとっさの判断としては冷静でかつ正確。
普通の人間が読心能力に対抗するのには、何か別の事に意識を集中させることが一番妥当だ。
中でも思考を言葉で埋め尽くす歌はその策としては最良。
まるで日ごろから超能力者と戦うことを妄想、もとい想定しているかのような迅速で確実な対処であった。
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