過去ログ - アレイスター「さあ、最後の晩餐(ショータイム)だ」
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(北海道)
[saga]
2011/08/10(水) 00:06:04.78 ID:25u0vCuc0
一方で削板は、ビルの壁にもたれかかっていた。
さすがの削板も、戦うどころか、立ち上がる気力さえなかった。
削板(俺は……とんだ根性無しだ……)
自責の念に駆られる削板だったが、体は動かない。動いてくれない。そんな時だった。
ポケットの中に入った携帯電話が鳴り響いた。
そんな中削板は、あの激戦の中でよく壊れなかったなぁ。さすが学園都市製。
とか、よくポケットから落ちなかったなぁ。とか考えていた。携帯に出る気力すらなかった。
すると携帯は、通話ボタンを押していないにもかかわらず、勝手に通話状態になった。
しかも、勝手にスピーカーモードにもなった。そこから聞こえた声は
雲川『何をしているの?早く立ちあがって敵を倒しなさい』
幼馴染みの雲川からだった。
削板「芹亜か……」
削板はボソッと、普通の通話状態でも聞こえないような声で呟いた。
当然、ポケットの中に入っていて、なおかつ折り畳まれている携帯に声が聞こえる訳などないのだが
雲川『何を情けない声を出しているんだか。根性無しにもほどがあるけど』
しっかり返事があった。
削板「そうだ……俺は根性無しだ……あまりにも情けねぇよな……」
削板「でもよ……もう体が動かねぇんだ……俺は……ここまでみたいだ……」
雲川『お前はその程度の男だったの?』
いつも冷静な、雲川の声が若干熱を帯びたようだった。
雲川『私はそんな男に惚れていたのか……全く、私も見る目がないな』
削板「は?」
削板は突然の告白に、情けない声をあげた。
削板「お前……何言って……」
雲川『言葉の通りだけど?』
削板「いや……いろいろおかしいだろ……このタイミングで告白とか……
そもそもお前……上条の事が好きなんじゃ……ねぇのか……?」
雲川『そうだ。私は上条当麻も好きだけど。でもお前も好きなんだ。
こんな尻軽女だけど、どうしようもないくらいお前も好きなんだ。だから勝て』
削板「だから勝て。って意味不明だぞ……俺以外の男も好きな女の為に……
俺以外の好きな男を守る為に……この勝負勝てってか……理不尽すぎるだろ……」
雲川『そうだ。全部私の我儘だけど。でも好きな人には死んでほしくないんだ。
お前も、上条も。至極当然の感情でしょ?死なない為には勝つしかない』
雲川『限界を超えてでも勝て。ただし絶対に死ぬな。
上条当麻を護る者として、私の愛する人として、恰好ぐらいつけてみせろ』
そこで通話は終わった。
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