過去ログ - アレイスター「さあ、最後の晩餐(ショータイム)だ」
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466:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/09/12(月) 17:24:12.04 ID:Ih+JMOPW0
上条「そんなの……アリかよ……」

少年に降りかかった現実はあまりにも残酷だった。
いつも一緒に居たインデックス。彼女助ける為にロシアにも行った。
北極海に沈み死にかけもした。それでも少年は生き延び、詳しい事は分からないが、何故か記憶も戻っていた。

それなのに、たった1つ。インデックスとの思い出が無くなった。
たったそれだけのことで、がらりと世界が変わって見えた。天国から地獄。今なら分かる。
大切な人に忘れられた辛さが。ステイルと神裂が、どうして敵になると言う選択を執っていたのかを。

上条「俺は今まで……何をしてきたんだろうな……」

フラフラと病室を出て上条が向かった先は屋上。
自殺防止のフェンスがあるが、その気になれば超えられない事もない。

上条は、身長135cmの教師から教わった言葉を思い出していた。

小萌『人って、いつ死ぬと思います?』

上条『いつって……寿命じゃないですか?老衰とか、事故とか』

小萌『違いますよ。それは肉体的に死んだだけで、他の人の心の中では生き続けます』

上条『じゃあいつ死ぬんですか?』

小萌『だからそれはこっちが聞いているのですけど……まあいいです。
   人が死ぬ時……ズバリそれは、人に忘れられた時です!』

人に忘れられたとき、人は死ぬ。
じゃあ世界で最も大切な人に忘れられた自分は死んだも同然。
もう生きる気力が湧かない。そうしてフェンスに手をかけたその時だった。

バタン!と屋上の扉が開かれた。



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