151: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/05(金) 08:55:59.22 ID:4IO9WEvBo
「まァなンだ、これでも飲んで気分落ちつけろよ」
掛ける言葉が思いつかなかった一方通行は、
話題を変えるかのように手に持っていたスポーツ飲料を差し出した。
「ん、ありがと……」
久慈川は何も考えずにそれを受け取り、口にしたところで、気付いた。
「あ、あんたこれさっきあんたが飲んだ奴じゃないの!?」
「あァ?間接キスってかァ?ンな事気にしてンじゃねェよ、思春期かお前は」
「まさに思春期真っただ中の年齢なのよ!私は!!少しは気にしてよ!」
「そりゃ悪かった、じゃあ返せそれ。オークションで売るから」
「何よそれ嫌がらせ!?」
「おォ」
「「おォ」じゃないよ、あなた馬鹿じゃない!?」
「あ、そォだサインくれよ、サイン。そのペットボトルに」
「更に価値を高めようとしてるの!?」
「ハッ、ンだよ元気じゃねェか。ガキはそォやって何も考えずにはしゃいでりゃ良いンだよ」
「……うるさい」
一方通行に、良いように感情を引きだされた久慈川は、悔し半分にそのスポーツ飲料を飲みほす。
そこに先程までの恥ずかしさは見られず、飲み干した後ペットボトルを一方通行に投げつける程度には元気を取り戻していた。
ペットボトルは、ゴミ箱に捨てた。
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