164: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/06(土) 22:54:20.59 ID:aZSRjLkro
「いや、助かったよ鈴科君……」
生放送とはトラブルが絶えないものだが、今まで行ってきた生放送の中でもかなり疲れた。
そして、プロデューサーは一方通行に感謝の念を抱く。
例え一方通行がインデックスの知り合いだったせいで、この事態が起きてしまったのだとしても。
「気にすンな、ありゃ俺の責任だ……」
何せ能力の解説役は一方通行が申し出たのだ。結果的に、そのせいで放送事故になってしまったら申し訳なさすぎる。
和やかな雰囲気で話をしている中、突如謎のシスターが現れた上に「私記憶喪失なんです」等と爆弾が投下された日には、放送局に苦情が殺到するに違いない。
一方通行は何とかその爆弾の除去は出来たはずだと思うが、お茶の間の一同は困惑している事だろう。
何にせよ、次からこのような事が無いようにインデックスの空腹を何とかしなければならない。
苦情とか来なければ良いのだが、と言った具合に一方通行は素直に謝罪した。
「で、これは一体どうするじゃんよ」
ひょい、と言った具合に軽々とインデックスを持ちあげた黄泉川愛穂は、
これからどうするのかと、一方通行とプロデューサーの話し合いの合間に入って2人に尋ねる。
「お腹すいたお腹すいた」
そんな中、いつまでも空腹を訴え続けるインデックス。
「弱ったなァ、俺はあの小娘に敗北を認めさせなきゃならねェ(←?)」
「でもでも、それじゃあ私の空腹はどうしたらいいの?」
インデックスへの餌付けの結果がこれだとしたら、一方通行はインデックスの育て方(?)を誤ったと言う事だ。
あの大食い少女を貧乏学生・上条が養っているという状況を憐れんだ事がきっかけなのだが、
インデックスはイマイチ一方通行への感謝が少ない気がする。
別に感謝されたい訳ではないのだが、このままでは養ってもらうのが当たり前だと思う駄目人間になってしまうだろう。
故に一方通行は突き放す。我が子を谷底に落とす獅子の様に。
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